山市秀翔(やまいち・しゅうと)は、早稲田大学から川崎フロンターレに加入した左利きのミッドフィールダーだ。2004年1月20日生まれ、神奈川県横浜市出身。2026年は背番号25を背負い、プロサッカー選手としてのキャリアを歩んでいる。
桐光学園高校時代から世代別の代表候補や日本高校選抜に選ばれ、早稲田大学では主将としてチームをけん引。2025年にはJFA・Jリーグ特別指定選手に認定され、翌2026年に川崎フロンターレへ正式加入した。プロ1年目にはコンディション面での試練も経験したが、9月にJ1デビューを果たし、10月には公式戦初ゴールも記録している。
【プロフィール】山市秀翔はどんな選手?背番号25・身長・利き足を紹介

山市秀翔は、川崎フロンターレに所属する日本人MF。中盤でボールに関わり、攻守の両面でチームを支えるタイプの選手だ。
基本プロフィールは以下のとおり。2026年8月10日現在の川崎フロンターレ公式プロフィールを基準に整理した。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 山市秀翔 |
| 読み方 | やまいち・しゅうと |
| 英語表記 | Shuto Yamaichi |
| 生年月日 | 2004年1月20日 |
| 年齢 | 22歳(2026年10月29日現在) |
| 出身地 | 神奈川県横浜市 |
| 所属クラブ | 川崎フロンターレ |
| ポジション | MF |
| 背番号 | 25 |
| 身長 | 170cm |
| 体重 | 69kg |
| 利き足 | 左足 |
| 利き手 | 右手 |
| 前所属 | 早稲田大学 |
特に注目したいのは、170cmという体格だけでなく、左足の技術と広い運動範囲を持ち合わせている点だ。
クラブ公式プロフィールでは、左足のテクニックと運動量を生かしたカバーエリアの広さが武器として紹介されている。ボールのある場所に積極的に顔を出し、パス交換や動き直しによって攻撃のリズムを生み出すことも特徴だ。
なお、背番号は2025年の特別指定選手時代には34番だったが、2026年のトップチーム登録では25番となっている。情報を調べる際には、このシーズンによる違いを押さえておきたい。
【経歴】桐光学園高校から早稲田大学、川崎フロンターレへ
幼少期から横浜の育成環境でサッカーを学ぶ山市は神奈川県横浜市で育ち、3歳からサッカーを始めた。川崎フロンターレの公式プロフィールによると、サッカーを始めたきっかけは父親の影響だったという。
幼少期からの所属歴は、あざみ野FC、横浜F・マリノスプライマリー、東急SレイエスFCという流れだ。
小学生年代では横浜F・マリノスの育成組織、中学生年代では東急SレイエスFCでプレーした。地域の育成環境で技術を磨きながら、次のステージへと進んでいった。
桐光学園高校で左利きのボランチとして成長高校時代の所属先は、神奈川県の桐光学園高等学校だ。
高校サッカードットコムの選手紹介では、2年次に台頭した左利きのボランチとして紹介されている。技術力と運動量に加え、泥臭くボールを奪う守備面も評価されていた。
高校時代の実績として注目されるのが、2020年と2021年のU-17日本代表候補への選出、そして2022年の日本高校選抜への選出である。
日本高校選抜に選ばれたことは、全国の高校生選手の中でも一定の評価を受けていたことを示す実績だ。単に技術のある選手というだけでなく、中盤での守備やチームへの貢献も評価されていた。
早稲田大学では主将としてチームをけん引高校卒業後は早稲田大学へ進学し、スポーツ科学部で学びながらア式蹴球部に所属した。
大学時代の大きな転機となったのが、2025年3月の第39回デンソーカップチャレンジサッカーだ。
山市は関東選抜Aの主将としてチームを優勝に導き、個人でも宇野勝賞(最優秀選手賞)を受賞した。加えて、全日本大学選抜の主将も務め、大学日韓定期戦でも優勝と優秀選手選出を経験している。
こうした実績は、山市が個人の技術だけでなく、チームをまとめるリーダーシップも備えていたことを示している。
2025年シーズンには早稲田大学ア式蹴球部の主将を務め、関東大学サッカーリーグ2部でチームをけん引した。11月15日の最終節では先制点を記録。早稲田大学は神奈川大学に勝利し、リーグ2位で関東大学リーグ1部への昇格を決めた。
【経歴年表】JFA特別指定選手から川崎フロンターレ加入まで
山市のキャリアを理解するうえでは、高校時代の代表候補選出、大学での個人タイトル、JFA・Jリーグ特別指定選手への認定という3つの段階が重要になる。
| 時期 | 所属・出来事 | 主な実績・意味 |
|---|---|---|
| 幼少期 | あざみ野FC | 3歳からサッカーを始める |
| 小学生年代 | 横浜F・マリノスプライマリー | 基礎技術を磨く |
| 中学生年代 | 東急SレイエスFC | 育成年代で経験を積む |
| 2020~2021年 | 桐光学園高校 | U-17日本代表候補に選出 |
| 2022年 | 桐光学園高校 | 日本高校選抜に選出 |
| 2025年3月 | 早稲田大学・関東選抜A | 主将としてデンソーカップ優勝、宇野勝賞を受賞 |
| 2025年4月1日 | JFA・Jリーグ特別指定選手 | 川崎フロンターレが受け入れ先に決定 |
| 2025年4月4日 | 川崎フロンターレ加入内定発表 | 2026シーズン加入、当時の登録番号は34 |
| 2025年11月 | 早稲田大学 | 主将として関東大学リーグ1部昇格に貢献 |
| 2026年 | 川崎フロンターレ | 正式加入、背番号25 |
| 2026年3月 | 治療・手術 | 右胸郭出口症候群などの診断を公表 |
| 2026年9月6日 | J1リーグ | 清水戦でJ1初出場 |
| 2026年10月14日 | ルヴァンカップ | 磐田戦で公式戦初ゴール |
2025年4月4日、早稲田大学ア式蹴球部と川崎フロンターレは、山市の2026シーズン加入内定を発表した。同時に、JFA・Jリーグ特別指定選手としての認定も公表された。
認定日は2025年4月1日。所属元は早稲田大学、受け入れ先は川崎フロンターレだった。
JFA・Jリーグ特別指定選手制度は、大学や高校などに所属する選手が、元の所属チームに在籍したまま、認定を受けたJリーグクラブの試合に出場できる制度である。
つまり、大学サッカーを続けながらプロクラブの環境でプレーできる仕組みだ。大学での活動とプロへの移行をつなぐ重要な制度といえる。
この段階で川崎フロンターレが正式加入を決めていたことは、山市の将来性をクラブが高く評価していたことを示している。
【プレースタイル】左足の技術と運動量を生かす万能型MF
山市のプレースタイルを理解するために注目したいのは、左足の技術、運動量、ボール奪取、攻守の切り替えという4つの要素だ。
1. 左足のキックとボールコントロール最大の特徴は左足を使ったボール操作とキックの技術だ。
2025年の加入内定発表に際して、川崎フロンターレのスカウト担当者も、桐光学園高校時代から山市のリーダーシップやメンタリティに注目していたと説明している。
加えて、早稲田大学で試合経験を積む中で、運動量や身体的な強度が増し、左足のキックとボールコントロールの技術も向上したと評価している。
左利きのMFは、相手の守備陣形に対して異なる角度からパスを供給できる点が強みになる。中盤でボールを受けて前方へ展開したり、相手のプレッシャーをかわして味方につないだりする場面で、左足の技術が生きる。
2. 運動量と広いカバーエリア山市のもう一つの武器は、広い範囲を動ける運動量だ。
川崎フロンターレの公式プロフィールでは、ボールがある場所に顔を出し、チームのリズムを作るMFとして紹介されている。
中盤の選手にとって、ボールを持っていない時間の動きは非常に重要だ。味方のサポートに入る、守備時にスペースを埋める、相手の攻撃に素早く対応する。こうした仕事を継続できる選手は、チーム全体の安定感を高める。
山市は球際や切り替え、ハードワークを自分の武器として挙げており、守備から攻撃への移行にも積極的なタイプだ。
3. パス&ムーブによる攻撃参加単にボールを奪って味方に預けるだけではない。山市はパスを出した後も動き続け、再びボールに関わろうとするプレーを得意としている。
パス&ムーブによって相手の守備組織にずれを作り、味方の攻撃を前進させる。チャンスと判断すればフィニッシュワークにも絡むというのが、クラブ公式プロフィールに記された特徴だ。
このタイプのMFは、得点やアシストだけでは貢献度を測りにくい。味方が前を向ける位置に動くことや、相手の守備者を引きつけることも重要な役割になる。
4. 守備でも泥臭く戦える高校サッカードットコムの紹介記事では、山市は技術力と運動量を兼ね備え、泥臭くボールを奪うこともできるボランチとして評価されていた。
この点は、大学時代に評価を高めた理由ともつながる。攻撃的な技術を持ちながら、守備で手を抜かない。中盤で攻守の両方に関与できることが、山市の選手像を形作っている。
【2026年現在】川崎フロンターレでの出場記録と復帰後の活躍
2026年の山市を語るうえで欠かせないのが、シーズン序盤のコンディション問題と、その後の実戦復帰だ。
2026年3月に右鎖骨下静脈血栓症などを公表川崎フロンターレは2026年3月9日、山市について、以前から症状のあった部位を検査した結果、右鎖骨下静脈血栓症と右胸郭出口症候群と診断されたと発表した。
その後、クラブは4月23日に追加発表を行い、右胸郭出口症候群に対して3月25日に手術を実施したことを明らかにした。当初の全治見込みは手術日から約3か月だった。
この影響で、プロ1年目の百年構想リーグではリハビリ期間を過ごすことになった。新加入選手として期待されていた時期に、試合経験を積めなかったことは本人にとって大きな試練だったはずだ。
9月6日にJ1デビュー、10月には公式戦初ゴール復帰後の大きな節目は2026年9月6日の清水戦だ。山市は途中出場でピッチに立ち、J1リーグ初出場を記録した。
続いて10月14日のルヴァンカップ3回戦、ジュビロ磐田戦では、84分に待望のゴールを決めた。
この得点は、左サイドからペドロ・ホマーノが送ったクロスに反応し、ペナルティエリア中央から頭で合わせたものだった。試合は川崎フロンターレが4対0で勝利している。
興味深いのは、得点直前の81分にも山市が左足でシュートを放っていたことだ。得点シーンだけでなく、自らゴールを狙う姿勢も見られた。
2026年10月29日時点の公式出場記録Jリーグデータサイトの選手記録によると、2026/27シーズンの山市の成績は次のとおりだ。
| 大会・項目 | 出場数 | 得点 | 補足 |
|---|---|---|---|
| J1リーグ | 3試合 | 0 | 初出場は9月6日 |
| リーグカップ | 2試合 | 1 | 10月14日に初得点 |
| J1リーグ出場時間 | 78分 | ― | 10月25日までの記録 |
J1リーグの出場時間を試合別に見ると、9月6日の清水戦が1分、10月21日の神戸戦が59分、10月25日の岡山戦が18分となっている。
また、トップチームのJ1・カップ戦とは別に、U-21川崎フロンターレでも出場機会を得ている。スポーツナビの個人成績では、U-21 Jリーグで4試合360分、1得点を記録している。
U-21での出場は、試合勘や実戦経験を積み重ねるうえでも意味がある。トップチームでの出場時間がまだ限られているだけに、こうした実戦の積み重ねも成長を判断する材料になる。
【評価・実力】山市秀翔は川崎フロンターレでどこまで成長できる?
大学時代の実績は高い評価に値する山市の実力を判断する際、J1の出場試合数だけを見てしまうと、本来の評価を見誤る可能性がある。
大学時代にはデンソーカップのMVPを獲得し、関東選抜Aの主将、全日本大学選抜の主将も経験した。さらに早稲田大学の主将として、関東大学リーグ1部への昇格にも貢献している。
これらは、一定の競技レベルで結果を残してきたことを示す具体的な実績だ。
川崎フロンターレのスカウト担当者が、技術だけでなくリーダーシップやメンタリティにも言及していたことからも、クラブが評価していたのは個人能力だけではなかったことが分かる。
プロで証明すべきなのは継続性と試合への適応力一方で、大学サッカーでの実績が、そのままJ1での成功を保証するわけではない。
プロの試合では、相手のプレッシャーの速さ、判断に使える時間、身体的な強度が大学サッカーとは異なる。中盤の選手には、ボールを受ける前の状況判断や、相手のプレスを受けた際の正確なプレーが求められる。
今後、山市の評価を見極めるうえでは、次のポイントが重要になる。
- ボール奪取:球際の強さをJ1の試合でも安定して発揮できるか。
- パスの質:左足を生かして前進するパスや攻撃の起点を作れるか。
- 運動量:試合終盤まで広いエリアをカバーできるか。
- 攻撃参加:パス&ムーブから得点機会を生み出せるか。
- 継続性:コンディションを維持し、連続して出場機会を得られるか。
特に重要なのは、復帰後のコンディションを維持しながら出場時間を増やせるかという点だ。現在の公式記録ではJ1の出場時間は78分にとどまっており、90分を通したパフォーマンスを十分に評価できる段階ではない。
背番号25と34はどちらが正しい?検索時に混乱しやすいのが背番号だ。
2025年4月の加入内定発表では、特別指定選手としての背番号は34だった。一方、2026年のトップチーム登録では25番を着用している。
したがって、2026年現在の山市を調べる場合は、背番号25が正しい。
また、2025年の特別指定選手登録と2026年のプロ加入後の出場記録は分けて考える必要がある。特別指定選手に認定されたことと、実際にJ1の公式戦に出場したことは別の事実だ。
山市の場合、2025年のJ1出場記録は0試合。J1初出場は2026年9月6日である。
【山市秀翔のプロフィールと現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:山市秀翔の読み方は?
A1:山市秀翔は「やまいち・しゅうと」と読む。英語表記はShuto Yamaichi。2004年1月20日生まれのMFである。
Q2:山市秀翔の所属チームと背番号は?
A2:2026年現在は川崎フロンターレに所属し、背番号25を着用している。2025年の特別指定選手時代は34番だった。
Q3:山市秀翔の身長・体重・利き足は?
A3:身長170cm、体重69kg。利き足は左足で、利き手は右手。2026年8月10日現在のクラブ公式プロフィールに掲載されている。
Q4:山市秀翔の出身高校と大学は?
A4:桐光学園高等学校を卒業後、早稲田大学に進学した。大学ではア式蹴球部の主将を務め、2025年にはデンソーカップMVPを受賞している。
Q5:山市秀翔はJFA特別指定選手だった?
A5:そうだ。2025年4月1日付で2025年JFA・Jリーグ特別指定選手に認定された。受け入れ先は川崎フロンターレだった。
Q6:山市秀翔の2026年の出場記録は?
A6:2026年10月29日時点で、J1リーグ3試合0得点、リーグカップ2試合1得点。10月14日のジュビロ磐田戦で公式戦初ゴールを記録した。
Q7:山市秀翔のプレースタイルは?
A7:左足のキックとボールコントロール、運動量、広いカバーエリアが特徴。球際の強さや守備への切り替えにも積極的で、攻守両面でチームに貢献するMFだ。
山市秀翔は、桐光学園高校で世代別代表候補や日本高校選抜を経験し、早稲田大学ではデンソーカップMVPと主将という実績を残してきたMFだ。
左足の技術、豊富な運動量、球際の強さ、攻守の切り替えが持ち味であり、川崎フロンターレが2025年の段階で翌年の加入を決めた背景にも、こうした総合力があった。
2026年は右胸郭出口症候群などの診断と手術という困難を経験したものの、9月6日にJ1デビュー。10月14日にはルヴァンカップで初得点を記録した。
10月29日時点ではJ1の出場時間はまだ78分と限られているが、大学時代の実績やカップ戦での得点は、今後への期待を抱かせる材料になっている。
今後の注目点は、コンディションの維持、J1での出場時間の増加、そして左足の技術と運動量を川崎フロンターレの攻撃・守備にどこまで結びつけられるかだ。
大学サッカーで培ったリーダーシップをプロの舞台でも発揮できるか。背番号25を背負う山市秀翔の成長は、2026年以降の川崎フロンターレを追ううえでも注目したいテーマの一つだ。
主な事実確認資料: 川崎フロンターレ公式選手プロフィール・発表、JFA公式認定発表、Jリーグデータサイト、早稲田大学ア式蹴球部の加入発表・競技記録、高校サッカードットコムの選手紹介。