最初に、視聴率を基準にしたランキングを確認したい。
ドラマ視聴率速報サイト「ドラマン」の2026年10月29日更新データでは、10月期の平均世帯視聴率ランキングは次のようになっている。
2026年10月29日時点・関東地区・平均世帯視聴率
『VIVANT 第2シーズン』16.6%

TBS・日曜21時/堺雅人
『相棒 season25』10.2%
テレビ朝日・水曜21時/水谷豊
『アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~』約10.0%
テレビ朝日・木曜21時/松下奈緒
4位 『豊臣兄弟!』9.8%
NHK・日曜20時/仲野太賀
5位 『救命病棟24時 第6シリーズ』8.7%
フジテレビ・月曜21時/江口洋介、松嶋菜々子
6位 『俺たちの箱根駅伝』8.5%
日本テレビ・土曜21時/大泉洋
7位以下には『LOST10』(7.9%)、『南田南弁護士は天才肌』(7.3%)、『波うららかに、めおと日和 2』(4.9%)、『いろはの恋は時代をかける』(4.9%)などが続く。
ここで注目したいのは、1位と2位の差だ。
『VIVANT』は16.6%で、2位の『相棒』に6ポイント以上の差をつけている。単独首位というだけでなく、今期の視聴率を大きく押し上げる存在になっている。
ただし、このランキングには7月から継続している『VIVANT』や、年間を通して放送される大河ドラマ『豊臣兄弟!』も含まれている。10月に始まった新作だけの順位ではない点には注意したい。
【世帯視聴率・個人視聴率】人気の本当の強さを比較
ドラマ人気を判断するとき、世帯視聴率だけを見てしまうと実態を見誤ることがある。
視聴率には、主に次の2種類がある。
- 世帯視聴率: テレビを所有する世帯のうち、対象番組をリアルタイムで視聴していた世帯の割合。
- 個人視聴率: 4歳以上の個人を対象に、対象番組をリアルタイムで視聴していた人の割合。
個人視聴率は、家族の誰が番組を見ていたのかという視点を加えられるため、番組の視聴者層を考えるうえで重要だ。
10月19日~25日の最新公表データビデオリサーチが公表した2026年10月19日~25日の週間リアルタイム視聴率ランキングでは、次の結果が出ている。
| 作品名 | 世帯視聴率 | 個人視聴率 |
|---|---|---|
| VIVANT | 18.6% | 12.1% |
| 豊臣兄弟! | 10.5% | 6.2% |
| 相棒 season25 | 11.0% | 6.1% |
| アナログナース | 10.1% | 5.6% |
| 俺たちの箱根駅伝 | 8.0% | 4.9% |
| 救命病棟24時 | 8.1% | 4.8% |
この数字から読み取れるのは、次の3点だ。
1. 『VIVANT』は世帯・個人ともに圧倒的。
世帯18.6%、個人12.1%という数字は、単に家族でテレビをつけているだけでは説明できない。個人単位でも多くの視聴者を集めている。
2. 『相棒』と『豊臣兄弟!』は接戦。
世帯では『相棒』が11.0%で『豊臣兄弟!』の10.5%を上回る一方、個人では『豊臣兄弟!』が6.2%、『相棒』が6.1%と逆転する。
つまり、世帯と個人では順位が入れ替わる。
3. 『アナログナース』も安定した視聴者を獲得。
世帯10.1%、個人5.6%。新作としては十分に存在感のある数字だ。
なお、これらは特定週のリアルタイム視聴率であり、10月期全体の平均視聴率とは別の集計である。
【TVer・Filmarksも徹底比較】テレビ視聴率だけでは見えない人気
今期ドラマの人気をより深く理解するには、TVerのお気に入り数とFilmarksの評価も確認したい。
この2つは、視聴率とは異なる視聴者の行動を反映している。
TVerお気に入り数ランキング2026年10月30日時点の公開集計では、次の作品が目立つ。
| 作品名 | TVerお気に入り数 |
|---|---|
| VIVANT 第2シーズン | 約410.8万 |
| 波うららかに、めおと日和 2 | 約157.9万 |
| 相棒 season25 | 約116.0万 |
| 救命病棟24時 第6シリーズ | 約114.6万 |
| LOST10 | 約101.1万 |
| ポリティカルパン | 約91.0万 |
| 南田南弁護士は天才肌 | 約88.4万 |
| 俺たちの箱根駅伝 | 約78.8万 |
ここで興味深いのが、『波うららかに、めおと日和 2』だ。
平均世帯視聴率では上位6作品に届かないものの、TVerのお気に入り数では約157.9万に達している。
リアルタイム視聴よりも、見逃し配信で作品を追いたい視聴者から支持されている可能性がある。
また、『救命病棟24時』は約114.6万、『相棒 season25』は約116万と、シリーズ作品の強さも目立つ。
ただし、TVerのお気に入り数は再生回数や実際の視聴人数とは異なる。公開集計では最高登録数を採用しており、続編やシリーズ作品は過去からの登録が累積するため、単純な新作比較には向かない。
Filmarksの作品評価・評判続いて、作品を実際に視聴したユーザーの評価を見てみよう。
2026年10月30日確認時点の公開評価
| 作品名 | Filmarks評価 |
|---|---|
| VIVANT 第2シーズン | 4.0 |
| LOST10 | 4.0 |
| 豊臣兄弟! | 3.9 |
| 救命病棟24時 | 3.8 |
| 波うららかに、めおと日和 2 | 3.7 |
| 俺たちの箱根駅伝 | 3.4 |
| 相棒 season25 | 3.3 |
| アナログナース | 3.2 |
この結果で注目したいのは『LOST10』だ。
平均世帯視聴率は7.9%で上位作品には及ばないものの、Filmarksでは4.0。TVerのお気に入り数も約101.1万となっている。
視聴率だけでは見つけにくい、評価の高い作品の代表例だ。
また、『豊臣兄弟!』は3.9、『救命病棟24時』は3.8と、視聴率と作品評価の両方で存在感を示している。
人気指標を組み合わせた結果3つの指標を整理すると、今期のドラマ人気には次の傾向が見える。
- 『VIVANT』:視聴率、TVer、Filmarksのすべてで強い。
- 『相棒』:テレビのリアルタイム視聴に強いシリーズ作品。
- 『救命病棟24時』:視聴率に加え、見逃し配信でも支持される。
- 『豊臣兄弟!』:大河ドラマとして高い作品評価を維持。
- 『LOST10』:視聴率以上に作品評価と配信登録が目立つ。
- 『波うららかに、めおと日和』:TVerでの支持が特に強い。
つまり、今期の人気を一つの数字だけで決めるのは難しい。視聴者が何を支持しているのかまで考えると、ランキングの見方が変わってくる。
【注目6作品を深掘り】人気の理由と現在の評判
ここからは、検索需要の高い注目作について、作品の特徴と現在の人気を整理する。
1. 『VIVANT 第2シーズン』|2026年秋の圧倒的な主役主演は堺雅人。TBSの公式番組情報によると、2023年夏に放送された前作から物語が続く第2シーズンで、監督は福澤克雄が務める。
前作のラストから直結するストーリーで、主人公・乃木憂助の新たな冒険と別班をめぐる展開が描かれている。
人気の理由として考えられるのは、次の3つだ。
- 前作から続く謎や人物関係を追いかけられる。
- 国際的なスケールの大きなサスペンスを楽しめる。
- 続編への期待が、リアルタイム視聴と配信登録の両方につながっている。
10月25日放送回は世帯18.6%、個人12.1%。さらにFilmarksは4.0、TVerのお気に入り数は約410.8万だ。
数字を横断して見ても、今期の中心的な作品であることは明らかだ。
なお、第2シーズンは7月26日に始まった作品であり、10月期に新規スタートしたドラマではない。10月期のランキングでは、継続放送分が比較対象に含まれている。
2. 『相棒 season25』|長寿シリーズの安定した支持テレビ朝日の人気刑事ドラマ『相棒』は、2026年10月21日からseason25がスタートした。
水谷豊演じる杉下右京と、寺脇康文演じる亀山薫のコンビが中心となる。
今回の注目点は、シリーズを長年追い続ける視聴者の存在だ。
初回の世帯視聴率は11.0%、個人視聴率は6.1%。10月28日放送の第2話は世帯9.4%、個人5.2%となった。
TVerのお気に入り数は約116万。
派手な話題性だけに依存せず、刑事ドラマとしての安定した支持が強みになっている。
おすすめしたい人: 謎解き、社会派サスペンス、長年続く登場人物の関係性を楽しみたい人。
3. 『アナログナース』|医療現場とデジタル化を描く注目作松下奈緒主演の『アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~』は、10月22日にスタートしたテレビ朝日の医療ドラマだ。
共演には津田健次郎、原菜乃華らが名を連ねる。
公式番組情報では、DX化が進む病院を舞台に、電子カルテよりも手書きのノートを活用して患者の命を救おうとする看護師の姿が描かれている。
作品の面白さは、医療現場のデジタル化と人間の経験・判断力という、対照的なテーマにある。
初回は世帯10.1%、個人5.6%。第2話も世帯9.9%、個人5.6%を記録した。
一方、Filmarksは3.2、TVerのお気に入り数は約47.1万。
視聴率では上位にいるものの、作品評価や配信登録数では別の作品が上回る。今後の評判の変化も注目したい。
4. 『豊臣兄弟!』|大河ドラマならではの物語の厚みNHKの大河ドラマ『豊臣兄弟!』は、仲野太賀と池松壮亮が出演する歴史ドラマだ。
物語の中心は、豊臣秀吉を支えた弟・秀長。兄弟の関係性や戦国時代の権力争いを描いている。
10月25日放送回は世帯10.5%、個人6.2%。Filmarksでも3.9と高い評価を得ている。
特に注目したいのは、世帯視聴率で『相棒』にわずかに及ばない一方、個人視聴率では上回っている点だ。
歴史上の人物を扱う作品は、単なる事件解決型のドラマとは異なり、人物の成長や人間関係を長期間にわたって描ける。
週を追うごとに物語への理解が深まり、継続視聴につながりやすい構造を持っている。
5. 『救命病棟24時 第6シリーズ』|13年ぶりの復活が話題『救命病棟24時』は、江口洋介と松嶋菜々子が出演する医療ドラマシリーズだ。
フジテレビの公式発表によると、今回の第6シリーズは13年ぶりの復活。江口洋介と松嶋菜々子の再共演も16年ぶりとなった。
初回は世帯10.0%、個人6.0%を記録。さらにフジテレビは、初回の見逃し配信が327万回再生を突破したと10月19日に発表している。
これは、リアルタイムの視聴だけでなく、放送後に作品を追いかける視聴者も多いことを示す材料だ。
Filmarksは3.8、TVerのお気に入り数は約114.6万。
過去シリーズを見ていた人はもちろん、医療現場の人間ドラマが好きな人にもおすすめできる作品だ。
6. 『俺たちの箱根駅伝』|スポーツとテレビ中継の裏側を描く池井戸潤の原作を映像化した『俺たちの箱根駅伝』は、大泉洋主演の日本テレビ作品だ。
伊藤沙莉、山下智久らも出演し、箱根駅伝を目指す学生たちと、駅伝中継に情熱を注ぐテレビ局の人々を描いている。
特徴的なのは、スポーツ選手だけでなく、競技を伝える側にも焦点を当てていることだ。
10月24日放送回は世帯8.0%、個人4.9%。Filmarksは3.4、TVerのお気に入り数は約78.8万となっている。
スポーツドラマが好きな人だけでなく、チームワークや仕事に情熱を注ぐ人々の群像劇が好きな人にも向いている。
【2026年10月期秋ドラマ一覧】ほかの注目作品もチェック
今期の秋ドラマは、上位6作品だけではない。
2026年10月期には、各局からさまざまなジャンルの新作・続編が登場している。
ORICON NEWSなどの番組一覧で確認できる主な作品を整理すると、次のとおりだ。
| 曜日 | 作品名 | 主なジャンル・出演者 |
|---|---|---|
| 月 | 救命病棟24時 第6シリーズ | 医療・江口洋介 |
| 月 | 南田南弁護士は天才肌 | 法廷・芦田愛菜 |
| 火 | kiDnap GAME | 誘拐サスペンス・坂口健太郎 |
| 火 | いろはの恋は時代をかける | 恋愛・上白石萌音 |
| 水 | 相棒 season25 | 刑事・水谷豊 |
| 水 | ポリティカルパン | 政治サスペンス・石原さとみ |
| 水 | メリーベリーラブ | ラブコメ・今田美桜 |
| 木 | アナログナース | 医療・松下奈緒 |
| 木 | 波うららかに、めおと日和 2 | 恋愛・芳根京子 |
| 金 | LOST10 | サスペンス・横浜流星 |
| 金 | ボーダーズ | 刑事・沢村一樹 |
| 土 | 俺たちの箱根駅伝 | スポーツ・大泉洋 |
| 土 | あにいもうと | ラブサスペンス・榮倉奈々 |
| 日 | VIVANT 第2シーズン | 冒険サスペンス・堺雅人 |
| 日 | 豊臣兄弟! | 歴史・仲野太賀 |
このほか、深夜帯やBS・配信系にも『妻を引退します』『晩酌の流儀5 ~秋冬編~』『まめとむぎ』『深夜食堂6』などがある。
ランキング上位だけを見ると、刑事・医療・歴史作品に人気が集中しているように感じるが、実際には恋愛、仕事、スポーツ、サスペンスなど幅広いジャンルがそろっている。
【今期ドラマおすすめ作品】好みに合わせた失敗しない選び方
視聴率が高い作品が、必ずしも自分に合う作品とは限らない。
ドラマを選ぶときは、数字だけでなく、好きなジャンルや視聴スタイルを基準にするのがおすすめだ。
壮大な謎解きとスリルを楽しみたい人
『VIVANT 第2シーズン』
大規模なサスペンス、伏線、予想外の展開を重視する人におすすめ。
完成度の高いミステリーを楽しみたい人
『相棒 season25』
事件解決、推理、社会問題を扱う刑事ドラマが好きな人向け。
歴史や人間関係をじっくり楽しみたい人
『豊臣兄弟!』
歴史上の人物の成長や兄弟の関係性に興味がある人におすすめ。
感動できる人間ドラマを見たい人
『救命病棟24時 第6シリーズ』
命と向き合う医療従事者の葛藤やチームの絆を楽しみたい人向け。
評価の高いサスペンスを探している人
『LOST10』
視聴率ランキング以外の評価も重視して、作品を選びたい人におすすめ。
努力やチームの成長を見たい人
『俺たちの箱根駅伝』
スポーツ、仲間との絆、仕事への情熱を描いた物語が好きな人向け。
個人的なおすすめの選び方は、最初にFilmarksの評価を参考にし、次にあらすじや第1話を確認する方法だ。
視聴率は世間全体の注目度を知る材料になるが、自分が楽しめるかどうかはジャンルやストーリーとの相性で決まる。
【今期ドラマ人気】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年10月期で一番人気のドラマは何ですか?
A1:視聴率を基準にするなら『VIVANT 第2シーズン』です。2026年10月29日更新の平均世帯視聴率ランキングで16.6%を記録し、TVerのお気に入り数も約410.8万に達しています。
Q2:今期ドラマの視聴率ランキング2位は何ですか?
A2:『相棒 season25』です。10月期の平均世帯視聴率は約10.2%で、『アナログナース』とともに10%前後の高い数字を記録しています。
Q3:TVerで人気の秋ドラマは何ですか?
A3:公開集計では『VIVANT 第2シーズン』が約410.8万でトップです。続いて『波うららかに、めおと日和 2』が約157.9万、『相棒 season25』が約116万となっています。
Q4:Filmarksで評価の高い今期ドラマは?
A4:『VIVANT 第2シーズン』と『LOST10』がともに4.0。『豊臣兄弟!』も3.9と高い評価を得ています。
Q5:視聴率が低くても人気のドラマはありますか?
A5:あります。例えば『LOST10』は平均世帯視聴率が約7.9%ですが、Filmarksは4.0、TVerのお気に入り数は約101.1万です。視聴率だけでは判断できない支持を集めています。
Q6:視聴率とTVerのお気に入り数は何が違いますか?
A6:視聴率はリアルタイム視聴の割合を示し、TVerのお気に入り数は番組を登録したユーザー数を示します。見逃し配信を利用する人や、シリーズ作品を継続して登録する人の影響もあるため、同じ人気指標として扱うことはできません。
2026年10月30日時点の今期ドラマ人気ランキングでは、『VIVANT 第2シーズン』が視聴率、TVerお気に入り数、Filmarks評価の各指標で存在感を示している。
一方、『相棒 season25』はリアルタイム視聴に強く、『豊臣兄弟!』は作品評価でも高い支持を得ている。『救命病棟24時』は見逃し配信でも好調で、『LOST10』は視聴率だけでは見えない評価の高さが特徴だ。
今回の比較から見えてくるのは、ドラマの人気には複数の形があるということ。
- 世間全体の注目度を知りたいなら世帯視聴率。
- 視聴者個人への浸透度を知りたいなら個人視聴率。
- 配信での関心度を知りたいならTVer。
- 作品そのものの満足度を知りたいならFilmarks。
この4つを使い分ければ、ランキング上位の作品だけでなく、自分に合った隠れた良作も見つけやすくなる。
秋ドラマはまだ放送途中の作品も多い。今後の視聴率推移や口コミ、配信での支持によって順位が変わる可能性もあるため、10月末の数字だけで最終的な評価を決める必要はない。
今期の一番人気を追うなら『VIVANT』、じっくり楽しめる作品を探すなら『豊臣兄弟!』や『LOST10』など、数字と自分の好みを組み合わせて選ぶことが、2026年秋ドラマを楽しむ一番の近道だ。