最初に、最も多く検索される「アイナ・ジ・エンドはBiSHを脱退したのか」という疑問から整理します。
アイナ・ジ・エンドは、BiSHを途中で脱退したわけではありません。2015年のグループ始動時から活動を支えたオリジナルメンバーであり、2023年6月29日の解散ライブまで在籍していました。
その後も音楽活動を継続し、現在はソロアーティストとして独自のキャリアを築いています。したがって、「BiSH脱退」と「BiSH解散」は区別する必要があります。
混同されやすい3つの出来事- 2023年6月:BiSHそのものが解散。アイナもグループの活動を終了。
- 2025年3月31日:アイナ本人が所属事務所WACKを卒業。
- 2025年4月1日:エイベックスへ完全移籍。
特に2025年のWACK卒業は、BiSHからの脱退とはまったく別の出来事です。BiSHが解散してから約2年後の所属事務所の変更であり、活動する組織を移したという意味になります。
アイナ本人は移籍発表のコメントで、WACKに10年間在籍したことへの感謝を述べ、エイベックスで自身の可能性をさらに広げたいという意向を示しました。メジャーデビュー以来関わってきたエイベックスへの移籍でもあります。
つまり、BiSHとの関係が悪化して辞めたという説明は、公式に示された経緯とは一致しません。
【2015年〜2023年】アイナ・ジ・エンドのBiSH時代と解散までの年表

アイナ・ジ・エンドのキャリアを理解するには、BiSHがどのように成長したグループだったのかを押さえることが大切です。
BiSHは、音楽事務所WACKが手掛けた「楽器を持たないパンクバンド」というコンセプトのグループです。2015年3月に結成され、同年5月にインディーズデビュー。2016年5月にはエイベックスのavex traxからメジャーデビューしました。
アイナは結成当初から参加したオリジナルメンバーです。特徴的なハスキーボイスだけでなく、ダンスや振り付けの面でもグループを支えてきました。パルコの公式インタビューでも、BiSHのほぼすべての楽曲の振り付けを担当してきたメンバーとして紹介されています。
BiSH時代から現在までの重要な出来事この年表で注目したいのは、ソロ活動がBiSH解散後に突然始まったわけではないことです。2021年にはすでにソロアーティストとして作品を発表しており、グループ活動と個人活動を並行させていました。
BiSH解散時の6人のメンバーとその後BiSHは解散時、以下の6人で活動していました。それぞれが異なる方向へ進んだことも、解散後のグループを理解するうえで重要です。
アイナ・ジ・エンド
歌とダンスを中心に活動。映画『キリエのうた』で主演を務めるなど、俳優としても活躍。
セントチヒロ・チッチ
ソロプロジェクト「CENT」を中心に音楽活動を展開。
モモコグミカンパニー
ワタナベエンターテインメントへ移籍し、執筆活動やメディア出演を中心に活動。
ハシヤスメ・アツコ
ホリプロへ移籍し、バラエティー番組を中心に活動。
リンリン
独立し、アートを軸に活動。
アユニ・D
個人事務所を設立して活動。
これらは2023年6月29日にBiSH公式サイトが発表した解散後の活動方針です。6人が一斉に芸能活動を終了したわけではなく、それぞれの個性や得意分野を生かした道へ進みました。
【解散理由の真相】BiSHはなぜ2023年6月に解散したのか
BiSHの解散については、「人気が落ちたからではないか」「メンバー間で問題があったのではないか」「アイナ・ジ・エンドがソロに専念するためではないか」といった疑問が生まれました。
しかし、当時のメンバーの説明やアイナ本人の後年のインタビューを確認すると、解散はグループとしての節目を自ら決めたものであり、アイナの脱退を原因とするものではありません。
解散は2019年から決まっていたとアイナが明かす2024年に公開されたパルコのインタビューで、アイナはBiSHの解散が2019年から決まっていたと振り返っています。
つまり、2021年12月24日の解散発表は、突然の活動終了ではありませんでした。メンバーには一定の準備期間があり、最後の日までグループとして走り切るための時間が設けられていたのです。
アイナは同インタビューで、BiSHでの8年間が自分の人生のすべてだったことや、グループから居場所をもらったという思いも語っています。解散を単なる仕事上の区切りではなく、自身の人生における大きな転換点として受け止めていたことが伝わります。
プロデューサー渡辺淳之介の考えとメンバーの話し合い解散発表後の2022年1月、日本テレビ系『MUSIC BLOOD』に出演したBiSHのメンバーは、解散決定までの経緯を説明しました。
セントチヒロ・チッチによると、プロデューサーの渡辺淳之介は、BiSHが最も輝いているタイミングで活動を終えてほしいという考えを持っていました。
渡辺は、前身にあたるBiSも人気の高い時期に解散させた経験があり、創作しては壊すという独自の制作思想をBiSHにも適用した形です。
ただし、プロデューサーが一方的に決定したという説明ではありません。渡辺から提案を受けた後、メンバー同士で何度も話し合い、最終的には全員で解散を決定したとチッチが説明しています。
アイナは解散をどう受け止めたのかアイナは当時、BiSHで歌うことが大好きだったため、最初に解散の話を聞いたときにはショックを受け、泣いたと明かしています。
このエピソードは、アイナにとってBiSHが単なる所属グループではなかったことを示しています。仲間と歌い、踊り、ファンの前で表現する時間そのものが、アーティストとしての土台になっていたのでしょう。
その一方で、解散までの期間には東京ドーム公演という目標がありました。2023年6月29日の「Bye-Bye Show for Never」は、その夢を実現させた集大成となりました。
BiSHの解散理由を整理すると、次のようになります。
- プロデューサーがグループの輝いている時期に幕を下ろす考えを持っていた。
- メンバー同士で複数回話し合い、全員で決定した。
- 2021年12月24日に2023年の解散を正式発表した。
- 2023年6月29日の東京ドーム公演で活動を終了した。
したがって、アイナのソロ活動がBiSH解散を引き起こしたという見方は、確認できる経緯とは異なります。
【2021年からソロへ】『THE END』とBiSH解散後の活動
アイナ・ジ・エンドのソロ活動を語るうえで、最も重要な作品が2021年2月3日に発売された1stアルバム『THE END』です。
1stアルバム『THE END』は全曲作詞・作曲を担当『THE END』は、アイナが全収録曲の作詞・作曲を手掛けたソロ1stアルバムです。エイベックスの公式ディスコグラフィーにも、ソロ活動の本格始動を告げる作品として記録されています。
タイトルの『THE END』には、ソロアーティストとして新しい表現を始めるという意味合いを感じさせる一方、当時のBiSHはまだ活動を続けていました。
ここが要点です。BiSHというグループの一員でありながら、自分自身の言葉と音楽を作品として発表していたのです。
映画・ミュージカルへの挑戦で表現者として成長アイナの活動は、音楽だけにとどまりません。
2022年には、日本初上演となったブロードウェイミュージカル『ジャニス』で、伝説的なシンガーであるジャニス・ジョプリン役を演じました。歌唱力だけでなく、人物の感情を舞台上で表現する力も試される役柄です。
さらに2023年10月には、岩井俊二監督の映画『キリエのうた』で映画初主演を務めました。BiSH解散後の10月に全国公開された作品であり、歌うことと演じることが結び付いた重要なキャリアとなっています。
同作での演技は、日本アカデミー賞新人俳優賞などの評価にもつながりました。
BiSH解散後に広がった音楽活動解散後は、アニメや映画、ドラマとのタイアップが増えました。代表的な楽曲には次の作品があります。
「Red:birthmark」
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2エンディングテーマ
力強さと繊細さが同居するボーカルを生かした楽曲。
「アイコトバ」
TVアニメ『薬屋のひとりごと』エンディングテーマ
物語の余韻に寄り添う楽曲として知られる。
「Love Sick」
映画『劇場版モノノ怪 唐傘』主題歌
映像作品の世界観と歌声を結び付けたタイアップ曲。
「宝者」
TBS日曜劇場『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』主題歌
ドラマの感情的な場面を支える楽曲。
「Frail」
映画『変な家』主題歌
映画作品とのタイアップを通じて、音楽ファン以外にも接点を広げた。
これらのタイアップ実績は、エイベックスの公式プロフィールにも掲載されています。アニメ、映画、テレビドラマという異なるジャンルに楽曲を提供していることは、ソロ活動の特徴の一つです。
【歌唱力と魅力】BiSH時代とソロ活動では何が変わった?
アイナ・ジ・エンドの名前がBiSHの文脈で語られるとき、必ず話題になるのが独特の歌声です。
一般的なアイドルグループのボーカルとは異なる、ざらつきのあるハスキーボイス。音をきれいに整えるだけではなく、声の揺れや息遣いまで感情表現に取り込むスタイルが特徴です。
ハスキーボイスは弱点ではなく個性になった2021年のVOGUE JAPANのインタビューで、アイナは自分のガラガラした声を昔から嫌っていたことを明かしています。本人にとって必ずしも最初から自信のある声質ではなかったのです。
しかし、BiSHでの活動を通して、その声を信じてみようと思えるようになったと語っています。
アイナの歌唱力の魅力は、単純な高音や声量だけでは測れません。楽曲の中で感情の強弱を表現し、聴き手に直接訴えかけるような歌い方にあります。
ダンスと振り付けもアイナの大きな武器アイナは歌手であると同時に、身体表現を得意とするアーティストでもあります。
BiSH時代には、ほぼ全楽曲の振り付けを担当。メンバーの個性や楽曲の世界観を考慮しながら、歌とダンスを一体化させる役割を果たしてきました。
ソロ活動では、この経験がさらに重要になります。グループでは6人の動きや声が一つの作品を構成しますが、ソロではアイナ自身の身体表現や歌唱がステージの中心になるからです。
2024年のパルコのインタビューでは、自らバックダンサーのオーディションを提案し、審査にも参加したことを明かしています。ステージ全体を作り上げる側へと役割を広げている点も見逃せません。
BiSH時代とソロ時代の違いを比較この比較から見えてくるのは、ソロになったことでBiSH時代の魅力が失われたわけではないということです。むしろ、ハスキーボイス、ダンス、感情表現という従来の強みを、自分自身の判断で組み合わせられるようになりました。
グループで培った経験を個人の表現へと発展させたことが、現在のアイナの大きな特徴です。
【2026年最新】アイナ・ジ・エンドの現在の活動と今後の予定
2026年11月2日時点のアイナ・ジ・エンドは、ソロアーティストとして国内外のライブ活動を広げながら、新曲や映像作品の発表を続けています。
特に注目されるのが、2025年に大きな反響を呼んだ「革命道中」と、2026年のアジアツアー、そして2027年の大規模ホールツアーです。
「革命道中」がソロ活動の代表曲に成長2025年7月2日に配信された「革命道中 - On The Way」は、TVアニメ『ダンダダン』第2期のオープニングテーマです。
アイナとShin Sakiuraが作詞・作曲に参加したこの楽曲は、アニメの世界観と強い推進力を持つサウンドが結び付き、国内外で再生数を伸ばしました。
2026年1月には、エイベックスがストリーミング総再生回数2億回突破を発表。加えて、アイナの公式プロフィールでは、その後3億回を突破した実績も紹介されています。
2026年上半期のBillboard JAPAN総合ソング・チャートでは8位にランクイン。BiSH解散後のソロ活動が、広い音楽リスナーに届いたことを示す実績です。
2026年の新曲・リリース情報2026年は、アニメや映画とのタイアップを中心に新しい楽曲を発表しています。
| 発売・配信日 | 作品 | 関連作品・内容 |
|---|---|---|
| 2026年4月3日 | ルミナス - Luminous | 『ONE PIECE』エルバフ編オープニングテーマ |
| 2026年5月29日 | No Epilogue | 『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』主題歌 |
| 2026年7月1日 | Blue Shining Star | 『ONE PIECE HEROINES』主題歌 |
| 2026年7月8日 | ルミナス - Luminous | CDシングルとして発売 |
また、2026年3月25日にはライブ映像作品『AiNA THE END “nukariari”』を発売しました。これは2025年12月20日に東京ガーデンシアターで開催されたワンマンライブを収録した作品です。
特にBlu-ray版にはライブ本編に加え、ドキュメンタリー映像や新宿で開催されたゲリラフリーライブの映像も収録されています。歌だけでなく、ステージ全体を自ら作り上げる現在のアイナを確認できる作品です。
初のアジアツアー「PICNIC」を開催2026年4月から7月にかけて開催された「AiNA THE END LIVE TOUR 2026 - PICNIC -」は、アイナにとって初のアジアツアーです。
公演はソウル、バンコク、台北を含む海外公演と、日本国内のホール公演で構成されました。台北公演は当初の開催分が即日完売となり、追加公演も決定しています。
「PICNIC」主な公演地
海外公演
ソウル・バンコク・台北
国内公演
埼玉・福岡・名古屋・大阪・東京
2026年4月23日〜7月5日。公式発表に基づく開催都市。
BiSH時代にはグループとして大規模なライブを経験してきましたが、今回はソロ名義で海外公演を展開したことに意味があります。自身の名前と音楽で海外の観客に向き合う、新しい段階に入ったといえます。
2026年11月の最新発表は2027年ホールツアー2026年10月22日、アイナの公式サイトは「AiNA THE END LIVE TOUR 2027」の開催を発表しました。
このツアーは、19都市22公演を巡る自身最長のホールツアーです。2027年3月7日の兵庫公演を皮切りに、日本各地を回り、10月には台北公演も予定されています。
さらに11月1日には、ツアーに向けたコーラス&ダンサーオーディションの開催も発表されました。アイナ本人と、ソロ活動初期から支えるコーラス&ダンサーのゆかんぬが審査を担当します。
これは単にバックダンサーを追加するだけの募集ではありません。歌とダンスを融合したステージの完成度を高めるため、ライブを一緒に作る仲間を探す取り組みです。
BiSH時代からダンスや振り付けに深く関わってきたアイナが、ソロステージの表現をさらに拡張しようとしていることが分かります。
「BUG-ERROR-NOISE」など新たな展開にも注目2026年10月19日には、アイナ・ジ・エンドの新たな特設サイト「BUG-ERROR-NOISE」が公開されました。
公式発表では、日常のアイナとアーティストとしてのアイナ・ジ・エンドが交差するような映像とストーリーが紹介されています。今後どのような作品や企画につながるのか、続報が注目される動きです。
さらに12月には「COUNTDOWN JAPAN 26/27」や「Spotify On Stage Tokyo 2026」への出演も発表されています。2026年の活動は、アジアツアーの完走だけで終わるものではありません。
【よくある質問】アイナ・ジ・エンドとBiSHの関係に関するFAQ
Q1:アイナ・ジ・エンドはBiSHにいつ加入した?
A1:2015年です。BiSHの結成当初から活動していたオリジナルメンバーで、2016年のメジャーデビューにも参加しています。
Q2:アイナ・ジ・エンドはBiSHを脱退したの?
A2:途中脱退ではありません。2023年6月29日の東京ドーム解散ライブまで在籍していました。
Q3:BiSHの解散理由は何?
A3:プロデューサーの渡辺淳之介が、グループが輝いている時期に活動を終える考えを示し、メンバー同士の話し合いを経て全員で決定しました。
Q4:アイナ・ジ・エンドのソロ活動はいつから?
A4:2021年から本格始動しました。2月3日に全曲作詞・作曲の1stアルバム『THE END』を発売しています。
Q5:アイナ・ジ・エンドはWACKを辞めたの?
A5:はい。2025年3月31日にWACKを卒業し、翌4月1日からエイベックスへ完全移籍しました。BiSH解散とは別の出来事です。
Q6:2026年現在の代表曲は?
A6:代表的な楽曲の一つが「革命道中 - On The Way」です。アニメ『ダンダダン』第2期のオープニングテーマに起用され、ストリーミング再生数3億回を突破しています。
Q7:2026年以降のライブ予定は?
A7:2026年11月時点では、2027年3月から全19都市22公演の「AiNA THE END LIVE TOUR 2027」が発表されています。
アイナ・ジ・エンドとBiSHの関係を振り返ると、2015年の結成から2023年の解散まで、彼女はグループの中心的な表現者として活動してきました。
BiSHの解散はアイナの脱退が原因ではなく、メンバー全員が話し合って決めたグループとしての節目です。そして、その解散を待たずに2021年からソロ活動を本格化させていたことも、キャリアを理解するうえで重要です。
その後は映画『キリエのうた』やミュージカル『ジャニス』、アニメ主題歌などに挑戦。2025年には「革命道中」が大きなヒットとなり、日本レコード大賞優秀作品賞やソロでのNHK紅白歌合戦初出場にもつながりました。
2025年4月のエイベックス完全移籍、2026年の初アジアツアー、そして2027年の19都市22公演のホールツアー発表と、活動の規模も広がっています。
【プロの結論】BiSH時代と現在を比較すると見える3つのポイント- BiSH時代:6人の個性を組み合わせ、歌唱・ダンス・ライブで唯一無二のグループ表現を作り上げた。
- ソロ時代:自ら作詞・作曲を行い、歌だけでなく演技や舞台、ライブ演出にも活動領域を広げた。
- 2026年以降:海外公演や大規模ホールツアーを通じて、個人のアーティストとして新たなステージへ進んでいる。
アイナ・ジ・エンドの魅力は、BiSHという大きな成功を経験しながらも、その肩書きだけに頼らず、新しい表現に挑戦し続けている点にあります。
BiSHを知っている人には、かつてのメンバーがどのように成長したのかを確かめる楽しみがあります。一方、ソロ時代の「革命道中」や「Red:birthmark」から知った人には、BiSHの楽曲やライブを通して、現在の歌声につながる原点を発見する楽しみがあるでしょう。
BiSHの解散はアイナ・ジ・エンドにとって終着点ではなく、表現者として新しい可能性を広げる出発点だったのです。2027年のホールツアーをはじめ、今後どのような音楽やステージを見せてくれるのか、引き続き注目したいアーティストです。