2026年10月現在、直木賞作家の志茂田景樹さんは86歳。関節リウマチや呼吸器疾患を抱え、2024年5月に要介護5の認定を受けた後も、自宅での療養生活を送りながら執筆活動とSNSでの発信を続けている。2026年10月13日には自身のXで日常生活の介助状況を明かし、10月16日には関節リウマチを発症した経緯についても振り返った。
現在は車いすや介護ベッドを利用し、食事や着替えなどにも介助が必要な状態だ。一方、スマートフォンやノートパソコンを使った情報発信、長編小説の執筆には意欲を見せている。妻・光子さんをはじめとする周囲の支え、病気の経緯、現在の仕事、そして1980年に『黄色い牙』で直木賞を受賞した作家としての歩みを整理する。
【2026年10月最新】志茂田景樹の現在は?要介護5でも続く創作活動

志茂田景樹さんは2026年10月現在、86歳。日常生活の多くに介助を必要とする一方、自宅を生活の拠点として、SNSや執筆を続けている。
10月13日、TBS NEWS DIGは、志茂田さんが自身の公式Xで明かした要介護5の生活状況を報じた。食事、着替え、ひげそり、排便などを一人で行うことが難しく、排尿についてもカテーテルによる管理が必要だという。
本人は要介護5について、自分の身の回りのことを独力で行える範囲がほとんどなくなった状態と説明している。
ただし、すべての活動ができなくなったわけではない。スマートフォンの操作は、指1本で画面を軽く押す方法や音声入力を利用して続けている。ノートパソコンについても、時間をかければ文字を入力できるという。
「前を向くということ、楽しくやっちゃえですね。」
これは10月13日に報じられた本人の発信に登場する言葉だ。痛みや身体機能の制約を抱えながらも、自分にできることを見つけて取り組む姿勢がうかがえる。
10月14日にはパソコンで執筆する姿も公開10月14日のテレビ朝日系ニュースでは、志茂田さんが10月12日に公開したベッド上での執筆風景が紹介された。
本人によれば、手指や肘、肩などの関節が変形しており、動かすと痛みが生じる。スマートフォンは比較的操作しやすいものの、ノートパソコンでの文字入力は1分間に約10文字というペースだ。
一般的な執筆速度と比べれば非常にゆっくりだが、その条件下でも創作とXへの投稿を続けている。
10月16日には関節リウマチの発症原因を振り返る10月16日、TBS NEWS DIGは、志茂田さんが自身のXで複数回にわたって関節リウマチの発症経緯を振り返ったことを報じた。
食生活や飲酒習慣、家族の体質、若い頃から続けていた長距離歩行などを振り返り、自分なりに発症の背景を考察している。
2026年10月の発信から伝わるのは、身体の状態が厳しくなっても、作家としての活動や日々の楽しみを手放していないという現在の姿だ。
【病状を時系列で整理】関節リウマチから要介護5になるまで
志茂田景樹さんの身体の状態は、2017年の関節リウマチ発症を境に大きく変化した。さらに2019年の転倒による腰椎圧迫骨折が重なり、車いすを利用する生活へ移行している。
2024年には要介護度が5に引き上げられ、2026年現在も介助を受けながら暮らしている。
志茂田景樹さんの病状と生活の変化| 時期 | 出来事・変化 | 現在につながる影響 |
|---|---|---|
| 1940年3月25日 | 静岡県生まれ | 2026年10月現在86歳 |
| 2016年頃 | ジョギング中に右膝の違和感を覚える | 関節の不調が現れ始める |
| 2017年春 | 関節リウマチと診断される | 関節の痛みや可動域の制限が進行 |
| 2019年5月 | 転倒して腰椎を圧迫骨折 | 車いす生活となり、要介護3の認定を受ける |
| 2022年9月 | 要介護4の車いすユーザーであることを公表 | 介助の必要性が高まる |
| 2024年5月 | 要介護5の認定を受ける | 日常生活の多くで継続的な介助が必要に |
| 2026年8月 | TBSの自宅取材に応じる | 妻の支援を受けながら執筆を継続 |
| 2026年10月 | Xで現在の身体状況や病気の経緯を発信 | スマートフォン操作、執筆、SNS投稿を継続 |
この経緯は、本人のXでの発信を取り上げたTBS NEWS DIG、日刊スポーツなどの報道と、2026年8月の自宅取材に基づくものだ。
2017年に関節リウマチを発症志茂田さんは2016年頃、ジョギングをしていた際に右膝の違和感を覚え始めたという。その後、2017年春に関節リウマチと診断された。
関節リウマチは免疫の異常によって関節に炎症が起きる病気で、進行すると関節の破壊や変形、強い痛みなどにつながることがある。
志茂田さんの場合、手指や肘、肩、膝などにも影響が及び、身体を動かすこと自体が大きな負担になっている。
呼吸器疾患も治療上の制約にもう一つの問題が、生まれつきと思われる呼吸器疾患だ。2026年8月のTBSの取材では、気管支拡張症を抱えていることが紹介された。
10月13日の本人の発信によると、呼吸器疾患があるため免疫を抑制する薬を使用できず、鎮痛剤を少なめに使っているという。
関節リウマチの治療では薬物療法が重要になるが、志茂田さんの場合は呼吸器疾患との兼ね合いがあり、治療の選択肢に制約があることを本人が説明している。
なお、薬の使用状況は本人が公表した個別の事情であり、関節リウマチの患者全員に当てはまるものではない。
2019年の転倒と車いす生活への移行大きな転機となったのが2019年5月の転倒だった。
本人は2026年10月の投稿で、外出先の20センチ以上ある段差で転倒し、腰椎を圧迫骨折したことを振り返っている。その後、関節リウマチの悪化も重なり、車いす生活となって要介護3の認定を受けた。
2022年9月には要介護4、2024年5月には要介護5へと認定が変更されている。
発症の原因について本人が考えていること2026年10月16日のTBS NEWS DIGの報道によると、志茂田さんは関節リウマチの発症について、家族の体質と長年の歩行習慣という2つの可能性を挙げている。
祖母に関節リウマチの症状があったと思われることに加え、母親や姉たちにも関節のトラブルがあったことから、遺伝的・体質的な背景を考えているという。
また、正月に旧東海道を歩き継ぐ習慣があり、2泊3日の行程では60キロ近く歩いたこともあったと明かした。雪深い峠道を歩き、下半身が冷え切っていた経験も振り返っている。
ただし、これらは本人が過去を振り返って考えた要因であり、関節リウマチの医学的な発症原因として確定したものではない。
【車いす生活の実情】妻・光子さんと家族の支え
志茂田景樹さんの現在の暮らしを語るうえで欠かせないのが、妻の光子さんの存在だ。
2026年8月8日、TBS NEWS DIGは志茂田さんの自宅を取材し、介護生活を支える妻・光子さんとの日常を紹介した。当時、志茂田さんは86歳、光子さんは78歳だった。
食事や身の回りのことにも介助が必要関節リウマチによる手指の変形や痛みのため、以前のように箸を使うことは難しい。2026年5月のSmart FLASHのインタビューでは、食事にはフォークを使い、汁物を飲む際には妻の介助を受けていると説明している。
8月のTBSの取材では、光子さんがご飯を一口サイズの海苔巻きにして食べやすくする様子も紹介された。
食事という毎日の行為にも、本人の身体の状態に合わせた工夫が必要になっている。
また、10月13日の本人の発信では、着替えやひげそり、排泄なども一人では難しいと説明されている。自力でできることが限られているため、周囲の介助が日常生活を支える重要な役割を担っている。
妻・光子さんへの感謝を語る妻について、志茂田さんはTBSの取材で次のような思いを語っている。
「ママ(妻)は、お母さんでもあるし、友達でもあるし、年季のいった夫婦でもあるし。壊れない絆で結ばれている、僕にとっては尊い存在だと思います」
この言葉からは、長年連れ添った夫婦としての信頼関係だけでなく、日々の介護を通して築かれた深い結びつきも伝わってくる。
光子さん自身も78歳であり、いわゆる老老介護の側面を持つ。TBSの取材では、妻だけに負担が集中しているわけではなく、周囲のサポートも含めて生活が成り立っていることが紹介された。
訪問介護や訪問看護などの支援も利用2026年8月の報道では、志茂田さんが訪問介護、訪問看護、訪問入浴などのサービスを利用していることも伝えられている。
入浴については、2026年8月のテレビ朝日系の報道でも、組み立て式の浴槽を自宅に持ち込み、3人がかりで介助を受けていることが本人の投稿を通じて紹介された。
こうした状況から見えてくるのは、要介護5の在宅生活が、本人の意欲だけで成り立つものではないという現実だ。
妻の支え、専門職による介護や看護、生活環境の工夫。それぞれが組み合わさることで、自宅での暮らしと創作活動が維持されている。
【現在の仕事は?】執筆活動・X投稿・新作小説への意欲
志茂田景樹さんは、要介護5になった後も作家としての活動を続けている。現在の仕事の中心は、ノートパソコンを使った執筆と、公式Xでの情報発信だ。
身体の状態に合わせて長編小説を執筆2026年8月8日のTBS NEWS DIGの独自取材では、志茂田さんがノートパソコンを使って長編小説を書いていることが明らかになった。
当時の執筆ペースは、1日平均30分ほどで400〜600字。以前のような速筆とは異なるが、毎日少しずつ原稿を積み重ねている。
本人は、1日に300〜400字ずつでも、1年半続ければ長編小説1冊になるという考えを語っている。
また、今後の目標として長編小説を2作品書き上げることを掲げていた。
次に挑戦したいのは介護をテーマにした小説特に意欲を示しているのが、介護を題材にした小説だ。
2026年8月のTBSのインタビューでは、若い介護ヘルパーの恋愛なども描きながら、現在の介護問題を掘り下げる構想を明かした。
自身が介護を受ける立場になったからこそ、介護する側とされる側の両方の視点を物語に取り入れられる可能性がある。
介護を単に苦労や負担として描くのではなく、そこにある人間関係や希望も表現したいという創作上の方向性が見える。
2026年中の新作出版は実現したのか2026年3月、志茂田さんはXで、80歳を過ぎてから自己啓発書などを4冊出版してきたことに触れ、久しぶりに小説の単行本を出版できそうだという見通しを示していた。
その後、8月の取材では長編小説を執筆中であることや、今後の作品構想が明らかになった。
ただし、2026年10月29日までに確認できる一連の報道では、新作小説の正式なタイトルや発売日など、出版決定を具体的に示す情報は確認できない。したがって、現状は新作の執筆と出版を目指している段階として捉えるのが適切だ。
公式Xで毎日の発信を続ける理由志茂田さんの現在の活動を象徴するものが、公式Xへの投稿だ。
2026年8月のTBSの取材によれば、本人は毎日欠かさず投稿することを楽しみにしており、自分の発信を待っている読者がいることも励みになっているという。
また、10月13日の発信では、スマートフォンの操作が現在も自分でできることを説明した。音声入力も活用しながら、身体への負担を抑えて投稿を続けている。
身体の自由が制限されても、言葉を届ける手段は残されている。Xは志茂田さんにとって、読者とのつながりを保つ場所であり、作家として社会と接点を持ち続けるための重要な活動になっている。
【直木賞作家としての歩み】志茂田景樹と『黄色い牙』の功績
現在の療養生活に注目が集まっている志茂田景樹さんだが、その原点は小説家としての実績にある。
1980年に『黄色い牙』で第83回直木賞を受賞。その後は小説家としてだけでなく、タレントやファッションモデル、絵本の読み聞かせ活動など、幅広い分野で活躍してきた。
1976年に作家デビュー、1980年に直木賞受賞志茂田さんは1940年3月25日、静岡県に生まれた。中央大学法学部を卒業した後、さまざまな職業を経験し、1976年に『やっとこ探偵』で第27回小説現代新人賞を受賞して作家活動をスタートさせた。
そして1980年、40歳のときに『黄色い牙』で第83回直木賞を受賞する。
この受賞をきっかけにベストセラー作家として広く知られるようになり、小説のジャンルもミステリーや歴史小説など多方面へと広がった。
テレビ出演と独特のファッションでも人気に志茂田さんを語るうえで欠かせないのが、原色を取り入れた髪色や派手な衣装、個性的なタイツなどのファッションだ。
作家という肩書にとどまらず、テレビのバラエティー番組にも積極的に出演。独特のキャラクターと大胆な装いで、お茶の間に強い印象を残した。
2026年5月のSmart FLASHのインタビューでも、鮮やかな髪色やストールなど、個性を大切にする装いが紹介されている。療養生活に入っても、自分らしさを失っていないことがうかがえる。
1999年に「よい子に読み聞かせ隊」を結成志茂田さんは1999年、子どもたちに物語を届けることを目的に「よい子に読み聞かせ隊」を結成した。
幼稚園や小学校、図書館などを訪問し、絵本の読み聞かせを行う活動を長年続けてきた。2026年5月のSmart FLASHの取材では、講演などを含む累計活動が1900回以上に及んだことも紹介されている。
小説の出版だけでなく、子どもたちに本を読む楽しさを伝える活動にも力を注いできたことは、志茂田さんの作家人生を理解するうえで重要な実績だ。
【誤解を整理】志茂田景樹の現在について知っておきたい事実
志茂田景樹さんの現在については、病気や介護度に関する情報が目立つため、実際の生活や活動状況が正しく伝わらないこともある。特に押さえておきたいポイントを整理する。
要介護5だから寝たきりで何もできないわけではない要介護5は、日常生活の多くで継続的な介助を必要とする状態を示す区分だ。
志茂田さんの場合、食事や着替え、排泄などに介助が必要で、立ち上がることも難しい。しかし、スマートフォンの操作やパソコンでの文字入力など、自分で取り組めることは残されている。
要介護度だけで、その人の知的活動や創作能力まで判断することはできない。
関節リウマチの発症原因は本人の推測と医学的事実を区別する2026年10月16日に報じられた発症要因の振り返りでは、家族の体質や長距離歩行、寒さなどが本人の考える要因として挙げられた。
しかし、これらが医学的に発症原因と確定したわけではない。関節リウマチは複数の要因が関係する病気であり、本人の経験をそのまま一般的な原因として扱うことはできない。
執筆を続けていることと新刊発売の決定は別現在も小説を書いていることは、2026年8月のTBSの自宅取材で明らかになっている。また、3月には小説の単行本出版への期待も語っていた。
ただし、執筆中であることと、発売日や書名が正式に決定していることは別の話だ。今後の新刊については、本人のXや出版社による正式な告知が判断材料になる。
【プロの結論】志茂田景樹の現在から見える作家としての強さ
2026年の志茂田景樹さんを理解するうえで注目したいのは、身体機能の変化に合わせて、創作の方法そのものを変えている点だ。
かつての志茂田さんは、短期間で大量の原稿を書く多作な作家として知られていた。2026年5月のSmart FLASHのインタビューでは、以前は新幹線の移動中にテープレコーダーへ物語を吹き込み、秘書が文字に起こす口述筆記を活用していたことも明かしている。
現在は、指の動きが制限されるなかで、ノートパソコンやスマートフォン、音声入力を使い分けている。
つまり、以前と同じ速度で書くことではなく、現在の身体で可能な方法を見つけ、少しずつ作品を積み重ねることに創作の軸を移している。
もう一つ注目したいのは、介護生活を新たな創作テーマとして捉えていることだ。介護を受ける本人としての経験を、物語の題材にしようとしている点には、長年作家として活動してきた志茂田さんならではの視点がある。
要介護5という身体状況は決して軽いものではない。それでも、書くことや読者との交流を続ける意欲は失われていない。
現在の志茂田さんの活動を評価する際には、以前と同じように仕事ができるかどうかではなく、限られた条件のなかで何を続け、何を新しく生み出そうとしているかを見ることが大切だ。
【志茂田景樹の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:志茂田景樹さんは2026年現在、亡くなっていますか?
A1:2026年10月29日現在、亡くなったという報道は確認されていない。10月にも本人のXで病状や日常生活について発信があり、10月16日にはTBS NEWS DIGがその内容を報じている。
Q2:志茂田景樹さんはなぜ要介護5になったのですか?
A2:2017年に関節リウマチを発症し、2019年5月には転倒による腰椎圧迫骨折を経験した。その後、要介護3から4へ移行し、2024年5月に要介護5の認定を受けた。
Q3:志茂田景樹さんの妻は誰ですか?
A3:妻は光子さん。2026年8月のTBSの自宅取材では78歳と紹介され、食事の介助など、日常生活を支える様子が伝えられた。
Q4:志茂田景樹さんは現在も小説を書いていますか?
A4:現在も執筆を続けている。2026年8月の取材では長編小説を執筆中で、今後は介護をテーマにした作品にも挑戦したいと語っていた。
Q5:志茂田景樹さんの代表作と直木賞受賞作品は何ですか?
A5:代表的な受賞作は、1980年に第83回直木賞を受賞した『黄色い牙』。1976年には『やっとこ探偵』で第27回小説現代新人賞を受賞している。
2026年10月現在、志茂田景樹さんは86歳。関節リウマチと呼吸器疾患を抱え、2024年5月から要介護5の認定を受けている。車いすや介護ベッドを利用し、妻・光子さんや介護サービスの支援を受けながら生活している。
10月13日には日常生活の介助状況を公表し、10月16日には関節リウマチの発症経緯についても振り返った。身体の痛みや手指の変形によって、以前のような活動は難しくなっているものの、スマートフォンやノートパソコンを使った執筆、Xへの投稿は続いている。
1980年に『黄色い牙』で直木賞を受賞してから46年。現在は介護をテーマにした小説にも意欲を示しており、作家として新しい題材に向き合おうとしている。
志茂田景樹さんの現在を象徴するのは、病気や介護だけではない。環境が変わっても、自分にできる方法を探し、書くことや読者とのつながりを大切にする姿勢だ。今後の新作小説や公式Xでの発信にも引き続き注目したい。
主な取材・確認資料: TBS NEWS DIG(2026年8月8日、10月13日、10月16日)、テレビ朝日系ニュース(2026年10月14日)、Smart FLASH(2026年5月1日)、所属事務所BBEのプロフィール資料。