原大智は、宮城県を登録地とする競輪選手です。1997年3月4日生まれで、2026年10月現在29歳。日本競輪選手養成所117期としてデビューし、現在はS級2班で戦っています。
KEIRIN.JPの2026年10月27日更新プロフィールによると、基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 氏名 | 原大智(はら・だいち) |
| 生年月日 | 1997年3月4日 |
| 年齢 | 29歳 |
| 登録府県 | 宮城県 |
| 登録番号 | 015418 |
| 期別 | 117期 |
| 現在の級班 | S級2班 |
| 級班所属日 | 2026年1月1日 |
| 脚質 | 両 |
| 今期競走得点 | 104.80点 |
| 練習地 | 宮城県自転車競技場 |
| 師匠 | 和田圭 |
注目したいのは、S級2班への復帰です。
原は2024年7月にS級2班へ昇格しましたが、2025年7月にはA級1班へ降級。その後、2026年1月に再びS級2班へ戻っています。
S級は競輪界でも上位の選手が集まるカテゴリーです。A級からS級への昇級・降級を経験しながら、再び上位カテゴリーで戦う立場を確保したことは、競技者としての成長を示す材料になります。
また、2026年の競走得点104.80点は、単に名前だけで注目される選手ではなく、S級のレースで一定の競争力を発揮していることを示す数字です。
ただし、競走得点は集計期間によって変動します。選手を比較するときは、更新日と対象期間をそろえて確認する必要があります。
(出典:KEIRIN.JP選手プロフィール、2026年10月27日更新)
【成績を数字で検証】原大智の2026年競走得点と実力

原大智の現在地を判断するうえで、重要なのが年間成績と直近4か月の成績です。
KEIRIN.JPが公表する2026年の成績では、10月27日時点で次の数字が記録されています。
| 成績項目 | 2026年実績 |
|---|---|
| 総出走回数 | 62回 |
| 1着 | 10回 |
| 2着 | 8回 |
| 3着 | 17回 |
| 着外 | 26回 |
| 棄権 | 1回 |
| 勝率 | 16.1% |
| 2連対率 | 29.0% |
| 3連対率 | 56.4% |
| 優勝 | 0回 |
特に注目したいのは、3連対率56.4%です。
62回の出走で35回が3着以内に入っており、半数を超えるレースで上位3着以内を確保しています。
勝ち切る回数だけを見ると、まだ圧倒的な成績とはいえません。しかし、2着・3着を含めた安定感には評価できる部分があります。
直近4か月の成績はどうなっている?2026年10月28日更新のKEIRIN.JPの近況成績では、直近4か月の数字は次のようになっています。
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 出走回数 | 27回 |
| 1着 | 6回 |
| 2着 | 5回 |
| 3着 | 6回 |
| 着外 | 9回 |
| 棄権 | 1回 |
| 勝率 | 22.2% |
| 2連対率 | 40.7% |
| 3連対率 | 62.9% |
| 競走得点 | 104.80点 |
年間成績と比較すると、直近4か月の勝率・2連対率・3連対率はいずれも高くなっています。
これは、2026年後半に入って競走内容が上向いていることを読み取れるデータです。
もちろん、直近4か月と年間成績では集計対象が異なるため、単純な優劣比較には注意が必要です。それでも、最近の原が着実に上位争いへ加わっていることは数字から確認できます。
G3で見せた存在感と初優勝への課題2026年7月22日から24日に前橋競輪場で開催されたG3「ドームスーパーナイトレース」は、原の実力を考えるうえで重要なレースです。
原は予選1着、準決勝2着で決勝へ進出しました。
決勝では小堀敢太と北日本ラインを組み、小堀が先行する展開。原にとっては絶好の位置から勝負できる状況でしたが、結果は谷口遼平、恩田淳平に続く3着でした。
グレード競走での初優勝には届かなかったものの、予選から決勝まで勝ち上がった内容には価値があります。
JKAの月刊競輪WEBで原は、決勝について「自分の脚力不足でした」と振り返っています。
このコメントからは、単に展開に恵まれなかったと考えるのではなく、最後に勝ち切るための脚力を課題として認識していることが分かります。
今後の評価を左右するのは、決勝進出の回数だけではありません。G3などの上位開催で、勝負どころをものにして優勝まで届くかどうかです。
(出典:KEIRIN.JP、月刊競輪WEB「直送!競輪場便り from 佐世保競輪場 原大智」2026年8月11日)
【五輪から競輪へ】原大智が転身した理由とデビューまでの経緯
原大智の経歴で最も特徴的なのは、オリンピックのメダリストから競輪選手へ転身したことです。
単に別のスポーツへ挑戦したという話ではありません。世界の舞台で結果を残したアスリートが、経験のほとんどない競技に飛び込み、養成所で基礎から学び直したという異色のキャリアです。
2018年平昌オリンピックで銅メダルを獲得原が世界的に知られるきっかけとなったのが、2018年の平昌オリンピックです。
フリースタイルスキー男子モーグルで3位に入り、銅メダルを獲得しました。
日本男子モーグルとして初めてのオリンピック表彰台という歴史的な成果でした。
さらに2019年の世界選手権でも、モーグルとデュアルモーグルの両種目で3位に入っています。
その後、2022年北京オリンピックにも出場し、男子モーグルで7位という成績を残しました。
つまり、原は一度だけ五輪に出場した選手ではなく、世界選手権でも表彰台に立ったトップレベルのモーグル選手だったのです。
競輪転向のきっかけは17歳のときの出会い原が競輪を知ったのは17歳のころです。
2025年12月24日に掲載されたREAL SPORTSのインタビューによると、モーグルのナショナルチームのトレーナーから競輪を紹介されたことがきっかけでした。
そのトレーナーは競輪選手のコンディショニングも担当しており、原の身体を見て競輪に向いている可能性を伝えたといいます。
原自身も自転車のスピードに魅力を感じ、競輪という競技に関心を持つようになりました。
転向には将来のキャリアを考えた現実的な理由もありました。
トップアスリートとして活躍できる期間には限りがあります。競技引退後の人生を考えたとき、競輪は身体能力を生かしながら選手として長く挑戦できる職業の一つだったのです。
原はインタビューで、競輪を選んだ背景にセカンドキャリアへの意識があったことを明かしています。
2019年に養成所へ、2020年に競輪デビュー原は2019年、日本競輪選手養成所の特別選抜入学試験に合格しました。
他競技での実績を評価されての入所でしたが、養成所での生活は決して簡単ではありませんでした。
長時間の高負荷トレーニングや規律の厳しい寮生活に直面し、競輪の技術も一から身につけなければなりませんでした。
KEIRIN.JPの養成所記録によると、原の養成所順位は45位。卒業記念レースの成績は4・4でした。
五輪メダリストという肩書だけで、競輪でもすぐに結果を出せるわけではなかったのです。
そして2020年5月15日、広島競輪場でプロデビューを果たしました。
デビュー戦の成績は3・5・3です。
その後、2020年8月16日にA級初勝利を記録し、同年12月30日には西武園で初優勝を達成しました。
モーグルと競輪の二刀流を経て一本化原は競輪デビュー後も、モーグルを続けていました。
2022年北京オリンピックまでは二つの競技を両立。競輪の練習を軸にしながら、スキーの練習も組み込む生活を送っていました。
しかし、二競技を同時に極め続けることには限界がありました。
2022年3月にモーグルを引退し、競輪に専念する道を選びます。
この決断によって、五輪メダリストとしての第二の競技人生が本格的に始まりました。
(出典:KEIRIN.JP、REAL SPORTS 2025年12月24日掲載インタビュー)
【師匠は和田圭】原大智を取り巻く競輪関係者とキャリアの関係
原大智の競技人生を理解するには、モーグル時代の関係者と競輪界での師弟関係を分けて考える必要があります。
特に注目されるのが、師匠の和田圭です。
KEIRIN.JPの公式プロフィールでは、和田圭は宮城所属の92期で、原の師匠として登録されています。
| 人物・組織 | 原大智との関係 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 原大智 | 本人 | 宮城所属・117期の競輪選手 |
| 和田圭 | 競輪の師匠 | 宮城所属・92期 |
| モーグルのナショナルチームのトレーナー | 競輪転向のきっかけ | 17歳の原に競輪を紹介 |
| 櫻井祐太郎 | 練習仲間 | 宮城所属・117期 |
| 福田健太 | 練習仲間 | 宮城所属・125期 |
| 日本競輪選手養成所 | プロへの育成機関 | 2019年に特別選抜で入所 |
和田圭は競輪界で実績を重ねてきた宮城所属の選手です。
原にとっては、競輪の技術や競技生活を学ぶうえで重要な存在です。
ここで押さえておきたいのは、競輪転向を最初に提案したトレーナーと、競輪の師匠である和田圭は、役割が異なるという点です。
REAL SPORTSのインタビューでは、原を競輪に紹介したトレーナーが、現在の師匠のコンディショニングも担当していたという経緯が語られています。
つまり、モーグル関係者とのつながりが、競輪界への入り口にもなっていたのです。
師匠の存在は競技力にどう影響するのか競輪は個人競技の側面が強い一方、ラインを組んで戦う独特の競技でもあります。
選手同士の信頼関係や位置取り、レース中の判断が結果に直結します。
そのため、練習環境や指導者との関係は競技力を考える際の重要な要素です。
原の場合、五輪を経験した精神力に加えて、宮城の競輪選手として技術を磨く環境を持っていることが強みになります。
ただし、師匠の実績がそのまま弟子の成績に反映されるわけではありません。最終的には、原自身がレースで結果を出し続けることが大切です。
(出典:KEIRIN.JP選手プロフィール、REAL SPORTS掲載インタビュー)
【脚質は両】原大智の競走スタイルと競輪選手としての評判
原大智の登録脚質は「両」です。
競輪の脚質には、主に逃・両・追の区分があります。
「両」は、自ら前に出てレースを動かす自力戦と、他の選手の後ろについて展開を生かす走りの双方に対応するタイプを示します。
原の場合、登録上は「両」ですが、実際の決まり手を見ると捲りが大きな割合を占めています。
捲りを中心にしたレーススタイルKEIRIN.JPの2026年10月更新プロフィールに掲載された連対時の決まり手は、次のとおりです。
| 決まり手 | 割合 |
|---|---|
| 逃げ | 9% |
| 捲り | 64% |
| 差し | 27% |
| マーク | 0% |
最も多いのは捲りで64%です。
捲りとは、前方を走る選手を後方からスピードに乗って追い抜く戦法です。
原の持ち味を考えるうえでは、この数字が重要になります。
モーグルで培った瞬間的な判断力や身体能力が、そのまま競輪の強さになるわけではありません。しかし、スピードを武器にする競技を長年経験してきたことは、競輪への適応を考えるうえで興味深い背景です。
また、差しが27%あることからも、単純に後方から捲るだけの選手ではないことがうかがえます。
位置取りへの意識が変化2026年8月の月刊競輪WEBのインタビューでは、原は自身の戦法について、位置取りにこだわるようになったと説明しています。
「頭を使って走っていますよ」という言葉も印象的です。
これは、身体能力や脚力だけで勝負するのではなく、展開を読み、勝負できる位置を確保することを重視しているということです。
S級では選手それぞれの脚力が高く、単純なスピード勝負だけでは勝ち切れない場面も増えます。
そのため、原が位置取りと展開判断を磨いていることは、上位カテゴリーで戦い続けるうえで重要な進化といえます。
競輪選手としての評判は?原への評価を考える際、五輪メダリストという知名度だけで判断するのは適切ではありません。
実際の競技内容を見ると、デビュー当初は自転車競技の経験不足に苦しみ、A級3班に半期長くとどまった時期もありました。
その後、地道に経験を積み、S級への昇級を実現しています。
2026年にはG3決勝3着という結果も残しました。
月刊競輪WEBの取材記事では、S級のレースに慣れてきたことや、位置取りを意識した走りによって1着を取る場面が増えていることが紹介されています。
このことから、原は話題性だけの選手ではなく、実績を積み重ねて競技力を高めている選手として評価できます。
一方、2026年10月時点ではG3優勝には至っていません。S級で安定して戦える力と、グレード競走を勝ち切る力の間には、まだ課題が残っています。
【直近レース結果と出走予定】2026年11月の原大智に注目
2026年10月30日時点で、原大智の直近の開催は10月24日から26日の小松島F1です。
この開催では、初日のS級予選8Rで落車となりました。
チャリロトのレース結果によると、同レースでは原と杉本正隆がともに「落」と記録されています。
10月28日更新のKEIRIN.JPの直近4か月成績にも棄権1回が反映されています。
落車後の具体的な状態については、公開された競走結果だけでは判断できません。次の開催に向けては、出走表や選手情報の更新を確認することが大切です。
2026年10月までの主なレース| 開催時期 | 開催場 | グレード | 主な結果・状況 |
|---|---|---|---|
| 7月22~24日 | 前橋 | G3 | 決勝3着 |
| 7月31日~8月2日 | 佐世保 | F1 | 出場 |
| 8月22~25日 | 松戸 | G3 | 出場 |
| 9月3~5日 | 武雄 | F1 | 出場 |
| 9月26~29日 | 岐阜 | G3 | 出場 |
| 10月5~7日 | 奈良 | F1 | 予選2着、準決勝1着、決勝4着 |
| 10月24~26日 | 小松島 | F1 | 初日予選で落車 |
特に奈良F1では、予選2着から準決勝1着と勝ち上がり、決勝まで進出しています。
一方、小松島では落車という結果になりました。今後はコンディションを整え、再び安定した走りを見せられるかが注目されます。
2026年11月の出走予定KEIRIN.JPの選手プロフィールに掲載されている次回以降の予定は以下のとおりです。
| 開催日 | 競輪場 | グレード |
|---|---|---|
| 11月3~5日 | 青森 | F1 |
| 11月12~15日 | 立川 | G3 |
| 11月24~26日 | 松山 | F1 |
次の注目レースは11月3日からの青森F1です。
続く11月12日からは立川G3が予定されています。7月の前橋G3で決勝3着に入った原にとって、再びグレード競走でどこまで勝ち上がれるかが焦点になります。
ただし、出走予定は変更される場合があります。落車後の状態も含め、最終的な出場可否は開催直前の公式情報で確認する必要があります。
(出典:KEIRIN.JP、チャリロト競輪レース結果、2026年10月更新)
【プロの結論】原大智の強みと今後の注目ポイント
原大智の競輪人生を評価するうえで、重要なのは五輪メダリストという過去の肩書と、現在の競技実績を切り分けることです。
2018年の平昌五輪で銅メダルを獲得した実績は、間違いなく日本スポーツ界に残る成果です。
しかし、競輪では別の技術体系が大切です。
養成所で基礎から学び、デビュー後の苦戦を乗り越え、A級からS級へとステージを上げてきた過程こそ、競輪選手としての原の価値を示しています。
今後、注目したい要点は3つです。
1.G3で優勝できるか
前橋G3の決勝3着は大きな実績です。今後は決勝進出だけでなく、最後に勝ち切る脚力と展開判断が大切です。
2.S級で安定した成績を残せるか
2026年の3連対率は56.4%。直近4か月では62.9%と、上向きの数字が出ています。これを維持しながら、1着を増やせるかがポイントです。
3.異競技出身の選手として新しい道を切り開けるか
原は2026年8月の月刊競輪WEBの取材で、自分が競輪で有名になり、冬季競技の選手にも競輪を知ってもらいたいという目標を語っています。
単に自分の成績を上げるだけでなく、他競技から競輪へ挑戦する選手を増やしたいという考えも持っています。
五輪メダリストが競輪選手として成功することは、競輪界にとっても他競技のアスリートにとっても大きな意味があります。
今後の原に求められるのは、過去の知名度に頼ることなく、S級での勝利とグレード競走での優勝を積み重ねることです。
原大智の競輪に関するよくある質問(FAQ)
Q1:原大智は現在、何級班の競輪選手ですか?
A1:2026年10月現在、S級2班です。2026年1月1日からS級2班に所属しています。
Q2:原大智の競走得点は何点ですか?
A2:KEIRIN.JPの2026年10月27日更新プロフィールでは104.80点です。競走得点は集計期間によって変わるため、最新の公式プロフィールを確認してください。
Q3:原大智の脚質は何ですか?
A3:脚質は「両」です。2026年10月更新の公式データでは、連対時の決まり手は捲り64%、差し27%、逃げ9%となっています。
Q4:原大智はなぜ競輪選手になったのですか?
A4:17歳のころ、モーグルのナショナルチームのトレーナーから競輪を紹介されたことがきっかけです。自転車のスピードに魅力を感じたことに加え、将来のキャリアを考えたことも転向の理由でした。
Q5:原大智は平昌オリンピックで何位でしたか?
A5:2018年平昌オリンピックの男子モーグルで3位となり、銅メダルを獲得しました。日本男子モーグル初の五輪メダルです。
Q6:原大智の競輪の師匠は誰ですか?
A6:宮城所属の92期、和田圭です。KEIRIN.JPの公式プロフィールに師匠として登録されています。
Q7:原大智の2026年11月の出走予定は?
A7:公式プロフィールでは、11月3~5日の青森F1、11月12~15日の立川G3、11月24~26日の松山F1が掲載されています。出場状況は直前の公式発表で確認してください。
原大智は、平昌オリンピックのモーグル銅メダリストという輝かしい経歴を持ちながら、競輪という新しい世界で一から実力を磨いてきた選手です。
2026年10月現在は宮城所属の117期、S級2班。競走得点104.80点、年間3連対率56.4%という成績を残しています。
特に、2026年7月の前橋G3決勝3着や、奈良F1での決勝進出は、S級選手としての成長を示す実績です。
一方、G3優勝はまだ達成しておらず、落車後のコンディションや今後の成績にも注目が集まります。
原大智の本当の評価は、五輪メダリストという過去だけでは決まりません。競輪選手としてどこまで強くなり、上位のグレード競走で結果を残せるか。その挑戦の続きを追うことに、原大智という選手の最大の魅力があります。