周東佑京(しゅうとう・うきょう)
福岡ソフトバンクホークス・外野手
- 生年月日:1996年2月10日
- 年齢:30歳(2026年)
- 出身地:群馬県
- 身長・体重:180cm・74kg
- 投打:右投左打
- 背番号:23
- ドラフト:2017年育成2位
周東の経歴で注目すべきなのは、大学時代から評価されていた身体能力を、プロ入り後に盗塁だけでなく打撃・守備へと広げていった点だ。
東京農業大学北海道オホーツク時代周東は東京農業大学第二高校を卒業後、東京農業大学北海道オホーツクの硬式野球部に進んだ。
2017年10月26日のドラフト会議では、福岡ソフトバンクホークスから育成ドラフト2位で指名された。
東京農業大学の公式発表によると、当時の周東は50メートル5秒7の俊足が持ち味で、身体能力の高さに加え、打撃や守備でも評価されていた。
興味深いのは、ドラフト指名時に目標として挙げた選手が、ソフトバンクの本多雄一だったことだ。本多も走塁を武器に活躍した選手であり、周東が盗塁王を目指していたことが大学側の発表から確認できる。
育成選手から支配下登録へ2018年に育成選手としてプロ生活をスタート。翌2019年3月に支配下登録を勝ち取り、背番号も23となった。
2019年は一軍で102試合に出場し、25盗塁を記録。打率は.196だったものの、走力を生かした存在感を示した。
2020年には103試合で50盗塁を達成し、初の盗塁王を獲得。さらに13試合連続盗塁というプロ野球新記録を樹立し、育成出身選手の成功例として大きな注目を集めた。
周東佑京の経歴を時系列で整理- 2017年:東京農業大学北海道オホーツク在学中に育成ドラフト2位指名。
- 2018年:育成選手としてソフトバンクに入団。
- 2019年:支配下登録。背番号23を着用し、一軍で25盗塁。
- 2020年:50盗塁で初の盗塁王。13試合連続盗塁の新記録を達成。
- 2023年:36盗塁で盗塁王に返り咲く。
- 2024年:41盗塁で盗塁王。ベストナインとゴールデングラブ賞も受賞。
- 2025年:35盗塁で3年連続盗塁王。ベストナイン、ゴールデングラブ賞も2年連続受賞。
- 2026年:30盗塁で4年連続、通算5度目の盗塁王を獲得。
【タイトル・受賞歴】盗塁王5回にベストナイン・ゴールデングラブ賞

周東の実績を語るうえで欠かせないのが、盗塁王の獲得回数と守備面での評価だ。
盗塁王は通算5回周東の盗塁王獲得年度は以下の5シーズンである。
- 2020年:50盗塁
- 2023年:36盗塁
- 2024年:41盗塁
- 2025年:35盗塁
- 2026年:30盗塁
2020年に初めてタイトルを獲得してから、2021年と2022年はタイトルから離れたものの、2023年に再びリーグ最多へ返り咲いた。
特筆すべきは、2023年以降の安定感だ。4シーズン連続で盗塁王となり、30歳を迎えた2026年もリーグトップを維持した。
ベストナインとゴールデングラブ賞盗塁王だけが周東の評価ではない。
2024年と2025年には、外野手部門でベストナインとゴールデングラブ賞を連続受賞している。
それぞれの賞が評価する内容は異なる。
- ベストナイン:シーズンを通じた攻撃面を含む総合的な活躍を評価する賞。
- ゴールデングラブ賞:守備力に優れた選手を表彰する賞。
- 最多盗塁者賞:公式戦の盗塁数でリーグ最多の選手に贈られるタイトル。
周東の場合、走塁での実績だけでなく、外野守備でも高い評価を受けていることがポイントだ。
2026年の盗塁王はすでに確定しているが、2024年・2025年に続くベストナインやゴールデングラブ賞の受賞については、別の表彰結果として区別する必要がある。
【年俸推移】2026年は推定4億円、5年総額20億円の大型契約
周東の年俸は、育成選手として入団した時期から大きく上昇している。
2026年1月23日の日刊スポーツの報道によると、周東はソフトバンクと5年総額20億円プラス出来高の大型契約を締結した。単年換算の基本年俸は推定4億円となる。
年度別の推定年俸| 年度 | 推定年俸 |
|---|---|
| 2018年 | 400万円 |
| 2019年 | 330万円→600万円 |
| 2020年 | 2,000万円 |
| 2021年 | 4,000万円 |
| 2022年 | 3,600万円 |
| 2023年 | 4,000万円 |
| 2024年 | 4,500万円 |
| 2025年 | 1億1,000万円 |
| 2026年 | 4億円 |
出典:日刊スポーツの2026年1月23日付契約更改報道。金額は推定。
2019年の金額は支配下登録後の改定額を含む。
年俸が大きく上昇した理由特に大きな変化が見られたのは2025年から2026年にかけてだ。
2025年は96試合の出場ながら、打率.286、35盗塁を記録。盗塁王に加えてベストナイン、ゴールデングラブ賞も獲得した。
2026年1月には、前年の推定1億1,000万円から推定4億円へと大幅に上昇した。
今回の契約は、単年の成績だけでなく、長年の実績、走攻守の総合力、チームにおける役割、国内FA権取得を見据えた球団の評価などが背景にある。
契約期間は5年間で、最初の3年間は年俸固定、残る2年間はインセンティブを基本年俸に加える変動制と報じられている。
育成入団時の年俸から考えると、周東がプロ野球選手としてどれほど大きな飛躍を遂げたかが分かる。
【走塁技術を徹底分析】周東佑京はなぜ速いのか?
周東の足の速さは、単純に50メートル走のタイムだけでは説明できない。
盗塁は、投手の動き、捕手の送球、打者の状況、スタートのタイミングなど、複数の要素が絡むプレーだからだ。
周東の走塁を分析すると、特に3つの強みが浮かび上がる。
1. 最初の一歩が小さく、始動が速い2020年11月、パ・リーグ公式メディアに掲載された元巨人・鈴木尚広氏の分析では、周東のスタート時の動作が取り上げられた。
鈴木氏が注目したのは、周東の一歩目の小ささだ。
大きく体を動かしてから走り始めるのではなく、無駄な動きを抑えた状態から素早く始動できることが強みとされる。
盗塁では、わずかな始動の遅れがアウトにつながる。周東はそのロスを小さくする技術を備えている。
2. 2〜3歩目でトップスピードに到達するもう一つの特徴は、加速の速さだ。
鈴木氏の分析では、周東は走り始めて2〜3歩目でトップスピードに達すると指摘されている。
通常、走者がスピードを上げるには一定の距離が必要だ。しかし、周東は短い距離で加速できるため、投手や捕手が対応する時間を減らせる。
この初速の鋭さが、盗塁成功率を支える大きな要因となっている。
3. 走るタイミングを判断する能力周東の武器は身体能力だけではない。
2023年に球団が発行した公式広報資料では、WBC準決勝のメキシコ戦で見せた走塁が紹介されている。
村上宗隆の打球に対し、周東は打球の方向やスピードを把握しながら、迷わず全力で走り出していた。
同資料では、当時の2軍内野守備走塁コーチだった本多雄一氏も、周東の優れた走塁判断能力に言及している。
これは単に速く走るだけではなく、状況を読み、適切なタイミングで加速する能力があることを示している。
走力を支える技術のまとめ- 初動の無駄を減らすスタート技術
- 2〜3歩でトップスピードに達する加速力
- 投手のモーションや打球を読む判断力
- 二塁へ向かう最短距離を意識した走路
- スライディングを含めたベース到達技術
これらが組み合わさることで、周東は相手バッテリーから警戒されても盗塁を成功させられる選手になった。
【現在の評価】周東佑京はソフトバンクに欠かせない存在なのか?
2026年の成績とこれまでの受賞歴を踏まえると、周東の評価は単なる俊足の代走要員から、走攻守で試合に影響を与えるレギュラー外野手へと変化している。
現在の強みは、大きく3つに整理できる。
第一に、出塁後の得点期待値を高められること。
周東が一塁に出れば、相手投手は盗塁への警戒を強める。捕手も二塁への送球を意識しなければならず、打者への配球や守備側の動きにも影響が出る。
第二に、外野守備での貢献。
ゴールデングラブ賞を2年連続で獲得した実績は、周東の守備能力を示す重要な材料だ。俊足を生かした守備範囲の広さは、チームの失点を防ぐ面でも価値がある。
第三に、打撃面の成長。
2026年は133安打、75得点を記録した。2025年に続いて一定以上の打率を維持し、長打も含めて攻撃の選択肢を増やしている。
一方で、課題もある。2026年の盗塁数は前年の35から30へ減少し、打率も.286から.275に低下した。OPSも.711から.699になっている。
加えて、2026年は左膝の負傷も報じられた。走力を武器にする選手にとって、下半身のコンディション管理は長期的な活躍を左右する重要な要素だ。
【プロの結論】周東佑京を評価するなら盗塁数だけを見てはいけない周東の選手としての価値を判断する際には、次の3つの視点が欠かせない。
1. 走塁:盗塁数だけでなく、盗塁成功率や出塁後の得点への貢献を見る。
2. 打撃:打率、安打数、出塁率、OPSを組み合わせて評価する。
3. 守備:ゴールデングラブ賞などの実績と、外野手としての守備貢献を確認する。
盗塁王という肩書きだけで評価すると、周東の能力を十分に理解できない。
2026年の127試合、133安打、30盗塁という記録は、走力を中心としながらも、打撃と守備を含めてチームに貢献する選手へ成長したことを示している。
今後の焦点は、30歳を迎えた周東が現在の走力をどれだけ長く維持し、打撃面でもさらなる安定感を獲得できるかにある。
【ソフトバンク周東佑京】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:周東佑京の2026年の打率と盗塁数は?
A1:NPB公式成績では、2026年は127試合に出場し、打率.275、133安打、30盗塁を記録した。パ・リーグ最多盗塁で、4年連続5度目の盗塁王となった。
Q2:周東佑京は何回盗塁王を獲得している?
A2:通算5回。2020年、2023年、2024年、2025年、2026年に獲得している。2023年からは4年連続の受賞となる。
Q3:周東佑京の2026年の年俸はいくら?
A3:推定4億円。2026年1月に5年総額20億円プラス出来高の大型契約を結んだと報道されている。
Q4:周東佑京の背番号は何番?
A4:背番号23。2019年に支配下登録された後、背番号23を着用している。
Q5:周東佑京の出身大学は?
A5:東京農業大学北海道オホーツク。東京農業大学第二高校から進学し、2017年の育成ドラフト2位でソフトバンクに入団した。
Q6:周東佑京はベストナインやゴールデングラブ賞を受賞している?
A6:受賞している。外野手部門でベストナインとゴールデングラブ賞を2024年、2025年に2年連続で獲得している。
周東佑京は、東京農業大学北海道オホーツクから2017年の育成ドラフト2位でソフトバンクに入団し、育成選手から球界を代表する外野手へ成長した選手だ。
2026年シーズンは127試合で打率.275、133安打、30盗塁を記録。通算5度目の盗塁王を獲得し、走力の高さを改めて証明した。
また、2024年・2025年にはベストナインとゴールデングラブ賞を受賞。2026年は推定年俸4億円の大型契約を結び、球団からの期待も大きい。
今後注目したいのは、盗塁王としての実績を維持しながら、打撃の安定性とコンディション管理をどこまで高められるかという点だ。
周東佑京の本当の価値は、速く走れることだけではない。出塁し、走り、守り、得点を生み出す。その一連のプレーで試合の流れを変えられることこそ、背番号23の最大の魅力である。
主な情報源:日本野球機構(NPB)公式個人成績・2026年度タイトル一覧、福岡ソフトバンクホークス公式選手名鑑・広報資料、東京農業大学公式発表、パ・リーグ公式メディア、日刊スポーツ。