2026年度の契約更改で最も大きな話題となったのは、先発投手とベテランリリーフ投手の評価が対照的だったことだ。
種市篤暉は1億3000万円に到達1億3000万円

2026年度推定年俸・前年8500万円
2025年シーズンの種市は24試合に登板し、9勝8敗、防御率2.63を記録。投球回は自己最多の160回2/3、奪三振は161個だった。
先発ローテーションを支え、奪三振能力と長いイニングを投げる力を示したことが、大幅昇給につながった。
2025年12月24日の契約更改後には、将来的なメジャーリーグ挑戦の希望も球団に伝えたと報じられた。本人は、誰もが認める結果を出してから挑戦したいという考えを示している。
益田直也は8000万円減の1億2000万円1億2000万円
2026年度推定年俸・前年2億円
益田の減額は、2026年度のロッテ契約更改で最大となった。
2025年シーズンは22試合に登板して1勝4敗、5セーブ、防御率4.35。通算250セーブまであと2セーブという節目を目前にしながら、シーズンを通じて本来の安定感を発揮できなかった。
注目したいのは、8000万円の減額が前年の2億円に対する40%に当たる点だ。これは1億円を超える年俸の選手に適用される減額制限の上限に相当する。
単なる小幅な調整ではなく、チーム内での役割や今後の起用を考えるうえでも、大きな転換点となる契約更改だった。
【ロッテ選手の年俸一覧】2026年度の主要選手を比較
ここでは、2026年度の推定年俸を中心に、主な選手の契約内容を整理する。
金額は報道などを基にした推定額であり、球団が全選手の年俸を公式に公表したものではない。出来高なども含まないため、実際の総収入とは異なる。
単位:万円。増減は前年からの変化。
2026年の推定年俸ランキングでは、外国人選手も含めると、グレゴリー・ポランコが4億円でトップ。アンドレ・ジャクソンとネフタリ・ソトがそれぞれ3億円で続く。
日本人選手では中村奨吾の2億円が上位に位置し、石川柊太の1億6000万円、西野勇士の1億5000万円、小島和哉の1億4500万円、種市篤暉の1億3000万円が続く。
つまり、種市は4500万円増で大きく順位を上げたものの、球団の最高年俸選手になったわけではない。増額幅と現在の年俸額は、分けて見る必要がある。
【年俸アップ額ランキング・ダウン額ランキング】評価された選手は誰?
2026年度の契約更改を増減額で比較すると、チームの世代交代を感じさせる結果になった。
年俸アップ額ランキングTOP51. 種市篤暉:4500万円増
2. 石川柊太:4000万円増
3. 藤原恭大:3300万円増
4. 西川史礁:2600万円増
5. 藤岡裕大:2500万円増
特に注目したいのは、藤原恭大と西川史礁の野手2人だ。
藤原は2025年の推定年俸4700万円から8000万円へ上昇。西川も4200万円となり、新人としての期待に応える評価を受けた。
また、投手では高野脩汰が2150万円増、横山陸人が2000万円増となっている。先発だけでなく、ブルペンを支える投手にも昇給が広がった。
年俸ダウン額ランキングTOP51. 益田直也:8000万円減
2. 小島和哉:1500万円減
3. 唐川侑己:1400万円減
4. 佐藤都志也:800万円減
5. 角中勝也:600万円減
減額組の特徴は、実績のある中堅・ベテラン選手が複数含まれていることだ。
小島は1億6000万円から1億4500万円へ。唐川は5800万円から4400万円へと変化した。
ただし、年俸ダウンをそのまま戦力外の前兆と受け取るのは早計だ。契約更改は、そのシーズンの成績だけでなく、出場機会、チーム内での役割、年齢、契約期間など複数の要素が関係する。
年俸が下がった選手と、来季契約を結ばないと通知された選手は、まったく異なるカテゴリーである。
【寺地隆成・木村優人ら若手が躍進】次世代の主力候補に注目
2026年度の契約更改を語るうえで欠かせないのが、20歳の若手選手たちだ。
寺地隆成は550万円から2200万円へ4倍増2200万円
1650万円増・前年比4倍
寺地は高卒2年目の2025年に116試合へ出場。打率.256、106安打、5本塁打、33打点を記録した。
捕手として出場機会を増やし、打撃でも一定の結果を残したことが大幅昇給につながった。
契約更改では、前年550万円から1650万円増となる2200万円でサイン。次のシーズンに向けて正捕手を目標に掲げ、打率2割7分以上を目指す考えも報じられた。
若手捕手がこれだけの出場機会を得ていることは、チーム編成上も大きな意味を持つ。捕手は打撃だけでなく、投手との連係や守備面の安定感も求められるため、今後の成長が注目される。
木村優人は1400万円増の2000万円2000万円
1400万円増・約3.3倍
木村は2025年シーズンに開幕1軍入りを果たし、救援投手として経験を積んだ。その後は先発にも挑戦し、22試合で3勝2敗、5ホールド、1セーブ、防御率3.31を記録した。
特に注目されたのは、9月24日の西武戦でプロ初完封勝利を挙げたことだ。
600万円から2000万円への大幅アップについて、契約更改時には金額を「3度見くらいしました」と驚きを語ったことも報じられている。
今後は先発として2桁勝利を目指す姿勢を示しており、ローテーション争いに加われるかが焦点になる。
藤原恭大の年俸推移は右肩上がり8000万円
2026年度・3300万円増
藤原の推定年俸は、プロ入り後の成長を追ううえで興味深い。
| 年度 | 推定年俸 |
|---|---|
| 2019年 | 1500万円 |
| 2020年 | 1500万円 |
| 2021年 | 1800万円 |
| 2022年 | 2300万円 |
| 2023年 | 2200万円 |
| 2024年 | 3200万円 |
| 2025年 | 4700万円 |
| 2026年 | 8000万円 |
2023年には一度減額となったものの、その後は3年連続で上昇。2026年度は前年から3300万円増となった。
藤原のケースは、ドラフト上位選手であっても入団時の期待だけで年俸が決まるわけではなく、実際の出場機会やシーズンごとの成長が評価に反映されることを示している。
【ロッテの2027年契約更改最新情報】交渉開始前に注目すべきポイント
2026年10月30日時点で、2027年度の契約更改と2026年度の契約更改は明確に分けて考える必要がある。
2026年度の年俸は、2025年オフに行われた交渉の結果だ。一方、2027年度の年俸は、2026年シーズンの成績やチーム編成を踏まえて決まる次の契約サイクルとなる。
2027年度の交渉で注目したい選手種市篤暉
2025年の好成績を受けて1億3000万円に到達した一方、2026年シーズンは1軍登板が2試合、投球回7回2/3にとどまった。2027年度の交渉では、実績と2026年の稼働状況をどう評価するかが焦点になる。
寺地隆成
2026年は105試合に出場し、打率.224、5本塁打、30打点を記録した。前年の大幅昇給後も、捕手としての守備力や打撃の安定性を高められるかが次の評価につながる。
藤原恭大
2026年度の推定年俸8000万円を基準に、次のシーズンでもレギュラーとして安定した成績を残せるかがポイントだ。
木村優人
若手投手として先発・救援の両方を経験してきた。今後、先発ローテーションでどれだけ実績を積めるかが年俸評価に影響する。
2027年度の契約更改日はいつ?前年の2026年度契約更改は、2025年11月下旬から始まり、12月24日に全選手の交渉が終了した。
一方、2027年度契約更改については、10月30日時点で個別の交渉日程や年俸決定の公式発表は確認できない。
前年と同様の時期に交渉が進む可能性はあるが、実際の日程は球団発表を待つ必要がある。
【2026年ロッテの来季契約・戦力外通告】10月の発表を時系列で整理
2027年のチーム編成を考えるうえで、年俸交渉と同じくらい重要なのが、2026年秋に発表された来季契約に関する情報だ。
千葉ロッテマリーンズは2026年10月、複数回にわたり選手への通知を公表した。
2026年10月の主な発表10月4日
一條力真、本前郁也、永島田輝斗、勝又琉偉、髙野光海の5選手に来季契約を行わない旨を通知した。
球団発表では、一條は現役引退、本前と勝又は現役続行を希望。永島田と髙野の今後は未定とされた。
10月7日
東妻勇輔、菊地吏玖、石垣勝海の3選手に契約を行わない旨を通知。3選手とも現役続行を希望している。
10月24日
森遼大朗、早坂響の2投手について、支配下契約を行わない旨を通知した。
ここで注意したいのは、球団発表の表現が「支配下契約は行わない」だったことだ。来季契約そのものを結ばないという通知と、支配下選手として契約しないという通知は同じではない。
10月25日
愛斗に来季契約を行わない旨を通知。本人は現役続行を希望している。
戦力外通告と年俸ダウンは何が違う?この2つは混同されやすいが、意味は大きく異なる。
- 年俸ダウン: 選手としての契約を継続しながら、翌年度の年俸を引き下げること。
- 来季契約を行わない通知: 球団が翌シーズンの契約を結ばない意向を伝えること。
- 支配下契約を行わない通知: 支配下選手としての契約を結ばないこと。育成契約などの可能性とは区別する必要がある。
たとえば益田直也は8000万円減となったものの、これは契約更改による減額であり、戦力外通告ではない。
反対に、10月の来季契約に関する発表は年俸の増減を意味するものではない。
この違いを理解しておけば、ニュースの見出しだけで選手の去就を誤解することも避けられる。
【ロッテ契約更改日一覧】2026年度の交渉スケジュールを振り返る
2026年度の契約更改は2025年11月から12月にかけて進められた。
主な交渉日は次のとおりだ。
- 11月27日: 横山陸人らが契約更改。
- 11月28日: 木村優人が1400万円増の2000万円でサイン。
- 11月29日: 寺地隆成が1650万円増の2200万円でサイン。
- 12月17日: 石川柊太、小島和哉、高部瑛斗らが更改。
- 12月24日: 種市篤暉、益田直也が更改し、全選手の契約更改が終了。
特に12月17日時点では、未更改選手は益田と種市の2人だった。最終日の12月24日に両投手が交渉を終え、球団全体の契約更改が完了した。
【ロッテ契約更改に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ロッテで2026年度に最も年俸が上がった選手は誰?
A1:種市篤暉です。前年8500万円から4500万円増の1億3000万円となりました。
Q2:益田直也の2026年度の年俸はいくら?
A2:推定1億2000万円です。前年の2億円から8000万円減となりました。
Q3:寺地隆成の2026年度の年俸はいくら?
A3:推定2200万円です。前年の550万円から1650万円増となり、4倍に上昇しました。
Q4:木村優人の契約更改はいくらだった?
A4:推定2000万円です。前年の600万円から1400万円増となりました。
Q5:藤原恭大の年俸はどのように推移している?
A5:2019年の1500万円から、2026年には8000万円まで上昇しています。2026年度は前年から3300万円増です。
Q6:2027年度のロッテ契約更改はいつ始まる?
A6:2026年10月30日時点で、正式な交渉開始日程は発表されていません。前年の契約更改は11月下旬から12月下旬に行われました。
Q7:益田直也は戦力外通告を受けたの?
A7:いいえ。2026年度の8000万円減は契約更改による年俸の減額です。戦力外通告とは異なります。
2026年度の千葉ロッテマリーンズの契約更改は、種市篤暉の4500万円増、益田直也の8000万円減という対照的な結果が象徴的だった。
一方、寺地隆成や木村優人といった20歳の若手が大幅昇給を実現。藤原恭大や西川史礁など、次世代を担う野手にも高い評価が与えられた。
2027年度の契約更改では、2026年シーズンの成績に加え、故障からの復帰、先発ローテーションの確立、若手の定着が重要な評価材料になる。
特に注目したいのは、次の3点だ。
1. 種市篤暉の復調と今後の評価: 前年の大幅昇給に続く契約内容がどうなるか。
2. 寺地隆成・木村優人の成長: 若手が一時的な活躍に終わらず、主力として定着できるか。
3. ベテラン選手の処遇: 益田ら実績ある選手がどのような役割を担うか。
契約更改の数字は、単なる選手の収入ランキングではない。球団が翌シーズンにどの選手を中心に戦うのかを読み解く、チーム編成の重要な手がかりでもある。
2026年度の契約更改結果と、2027年度に向けた来季契約・戦力外通告を正しく区別することが、ロッテの今後を理解するうえで欠かせない。