全日本大学野球選手権大会は、全国の大学野球連盟から代表校が集まり、大学野球日本一を決める伝統ある全国大会です。毎年6月に開催され、明治神宮野球場と東京ドームを舞台に、各地区のリーグ戦を勝ち抜いた大学がトーナメント方式で頂点を争います。
2026年は第75回の記念大会として、6月8日から14日まで開催されました。全国27連盟の代表27チームが参加し、決勝では関西大学が慶應義塾大学を2-1で破り、54年ぶり3回目の優勝を達成。大会の仕組みや出場校、試合日程、組み合わせ、歴代優勝校に加え、全日本大学野球連盟と読売新聞社の運営体制、NHKなどの後援、UNIVAS CUPとの関係も整理します。
【大会の基本情報】全日本大学野球選手権大会とは?2026年は第75回記念大会

全日本大学野球選手権大会は、1952年に第1回大会が開催された大学野球の全国大会です。全国各地の大学野球連盟から代表校が出場し、各地区のリーグ戦で培った実力を全国の舞台で競います。
2026年に開催された大会は、第75回全日本大学野球選手権記念大会。全国27連盟から27チームが出場し、6月8日から14日までの7日間を大会期間として実施されました。雨天順延を想定した日程が組まれ、開会式は6月7日13時30分から明治神宮会館で行われています。
大会の大きな特徴は、全国の大学野球リーグを横断して日本一を決める点です。東京六大学野球連盟や東都大学野球連盟といった知名度の高いリーグだけでなく、北海道、東北、北陸、東海、関西、中国、四国、九州などの各地区からも代表校が参加します。
そのため、普段は異なるリーグで戦っている大学同士が全国大会で初めて対戦することもあります。地域によって異なる野球のスタイルや選手層がぶつかることも、この大会ならではの魅力です。
なお、2020年の第69回大会は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。大会回数はその後も引き継がれ、2026年は第75回を迎えています。
【試合日程と開催場所】明治神宮野球場と東京ドームはどう使われる?
2026年大会の開催場所は、東京都内の明治神宮野球場と東京ドームの2会場でした。ただし、両球場が大会期間中ずっと並行して使用されたわけではありません。東京ドームで試合が行われたのは6月8日から10日までで、以降の試合は明治神宮野球場に集約されています。
この点は観戦を考えるうえでも重要です。準々決勝、準決勝、決勝といった大会終盤の試合は明治神宮野球場で開催されました。
2026年の試合日程- 6月7日(日):開会式(明治神宮会館、13時30分)
- 6月8日(月):1回戦
- 6月9日(火):1回戦・2回戦
- 6月10日(水):2回戦
- 6月11日(木):準々決勝
- 6月12日(金):予備日
- 6月13日(土):準決勝
- 6月14日(日):決勝
大会要項では6月8日から7日間が開催期間とされ、雨天順延に対応する予備日も設定されていました。実際の試合は6月8日から11日、13日、14日に行われています。
2つの球場の役割と特徴明治神宮野球場は、東京六大学野球などでも知られる大学野球との結びつきが深い球場です。2026年大会では全日程にわたって使用され、準々決勝以降の重要な試合も開催されました。
一方、東京ドームは大会序盤の試合会場として使用されました。6月8日から10日までの3日間、複数の対戦が行われ、全国から集まった大学の試合を効率よく進行させる役割を担いました。
つまり、「全日本大学野球選手権大会は明治神宮野球場と東京ドームで開催される」という説明は正しいものの、実際には日程によって使用球場が異なります。観戦する場合は、試合ごとの球場を確認することが欠かせません。
【2026年の出場校一覧】全国27連盟から選ばれた大学は?
2026年大会には、全日本大学野球連盟に加盟する27連盟の代表27チームが出場しました。出場校は、それぞれの地区における春季リーグ戦などを通じて代表権を獲得した大学です。
2026年の出場校を地域別に整理すると、次のとおりです。
北海道・東北地区北海道:函館大学、北海学園大学。
東北:富士大学、東北福祉大学、東日本国際大学。
関東・甲信越地区国際武道大学、上武大学、共栄大学、慶應義塾大学、國學院大學、日本体育大学、横浜商科大学。
北陸・東海地区中京大学、中部学院大学、金沢学院大学。
関西地区関西大学、大阪商業大学、天理大学、奈良学園大学、花園大学。
中国・四国地区近畿大学工学部、周南公立大学、松山大学。
九州地区北九州市立大学、九州産業大学、日本文理大学、東海大学九州キャンパス。
以上が2026年大会の全27出場校です。東京六大学や東都大学といった伝統的なリーグの代表に加え、各地域で実績を積んできた大学が顔をそろえました。
注目したいのは、過去の全国大会出場回数や知名度だけでは勝敗を判断できないことです。地区リーグでの戦い方、投手陣の状態、短期決戦への対応力によって、普段のリーグ戦とは異なる結果が生まれる可能性があります。
【大会方式と運営体制】トーナメント表・主催・共催・後援を整理
27チームによるトーナメント方式全日本大学野球選手権大会は、負ければその時点で敗退となるノックアウト方式のトーナメントです。リーグ戦のように複数試合の勝ち点で順位を争う形式ではなく、一戦ごとの結果がそのまま次のステージへの進出を左右します。
2026年は27チームが参加したため、組み合わせ上、5チームが1回戦を免除され、2回戦から登場しました。残る22チームが1回戦を戦い、勝ち上がった11チームとシード扱いの5チームが16チームによる2回戦に進む構成です。
その後は、準々決勝、準決勝、決勝と進み、最後まで勝ち残った大学が日本一となります。全試合を通じて勝ち続ける必要があるため、選手層の厚さだけでなく、先発投手の起用や救援陣の運用も大きなポイントになります。
大会の主催・共催・後援関係大会運営の中心となるのは公益財団法人全日本大学野球連盟です。2004年からは読売新聞社が共催に加わっており、2026年の公式大会要項では両者が主催者として記載されています。
後援はNHKと報知新聞社です。加えて、株式会社エイジェックが協賛、株式会社ジェイ・スポーツが協力として大会を支えています。
関係する組織と大会の役割を整理すると、次のようになります。
| 主体・名称 | 大会との関係 | 具体的な役割・情報 |
|---|---|---|
| 全日本大学野球連盟 | 主催 | 大学野球の全国組織として大会を統括 |
| 読売新聞社 | 主催・共催の歴史 | 2004年から大会運営に参画。2026年要項では主催者として記載 |
| NHK | 後援 | 大会の後援団体 |
| 報知新聞社 | 後援 | 大会の後援団体 |
| 明治神宮野球場 | 開催場所 | 2026年大会の全日程で使用 |
| 東京ドーム | 開催場所 | 2026年6月8日~10日の試合会場 |
| UNIVAS CUP | 指定大会 | 大学スポーツの競技横断型ポイント制度の対象 |
| 関西大学・慶應義塾大学 | 2026年決勝進出校 | 関西大学が2-1で勝利し優勝 |
全日本大学野球選手権大会は、大学スポーツ協会(UNIVAS)が実施する「UNIVAS CUP」の指定大会にもなっています。
UNIVAS CUPは、野球だけでなく、アーチェリー、レスリング、カヌー、バレーボールなど複数競技の全国大会を対象に、大学ごとの成績に応じてポイントを付与する競技横断型の大学対抗戦です。
したがって、全日本大学野球選手権大会そのものの優勝争いとは別に、UNIVAS CUPにおける大学の総合成績にも影響します。ポイント付与の対象はUNIVAS会員大学です。
2026年大会では関西大学が野球競技の1位となり、UNIVAS CUPのポイント500点を獲得しました。全国大会での野球部の活躍が、大学全体のスポーツ実績にもつながる仕組みです。
【2026年の試合結果】関西大学が54年ぶり3回目の日本一
2026年大会の最大のニュースは、関西大学の優勝です。6月14日に明治神宮野球場で行われた決勝で、関西大学は慶應義塾大学を2-1で下しました。
関西大学が全日本大学野球選手権大会で優勝するのは、1972年の第21回大会以来、実に54年ぶり。今回が3回目の全国制覇となりました。
関西大学の勝ち上がりと試合結果- 1回戦・6月8日:関西大学 1-0 北海学園大学
- 2回戦・6月10日:関西大学 5-3 北九州市立大学
- 準々決勝・6月11日:関西大学 6-1 金沢学院大学
- 準決勝・6月13日:関西大学 4-3 國學院大學
- 決勝・6月14日:関西大学 2-1 慶應義塾大学
関西大学は5試合を勝ち抜き、決勝まで進出しました。特に準決勝では國學院大學との接戦を4-3で制し、決勝への切符を手にしています。
決勝も2-1という僅差でした。慶應義塾大学は最後まで追い上げを見せましたが、関西大学がリードを守り切り、54年ぶりの優勝を決めています。
最高殊勲選手賞は関西大学の米沢友翔大会の最高殊勲選手賞には、関西大学の米沢友翔選手が選ばれました。人間健康学部4年生で、決勝では先発投手を務め、5回を投げて2安打無失点という好投を披露しています。
決勝という大舞台で相手打線を抑えた投球は、関西大学の優勝を支えた重要な要素でした。
2026年大会の結果から見えること今大会で印象的なのは、関西大学が一方的に勝ち続けたわけではない点です。準決勝は4-3、決勝は2-1と、終盤の試合はいずれも接戦でした。
一発勝負の全国大会では、リーグ戦での実績や過去の優勝回数だけでは結果を予測できません。相手の特徴を短期間で把握し、投手起用や守備、得点機会をどう生かすかが勝敗を左右します。
関西大学の54年ぶりの優勝は、伝統校の復活という側面だけでなく、短期決戦においてチーム全体の力を発揮することの重要性を示した結果でもあります。
【歴代優勝校と大会の歴史】最多優勝は法政大学の8回
全日本大学野球選手権大会は1952年に始まり、2026年までに75回の大会を数えています。歴代優勝校を見ると、大学野球界で長く実績を積み上げてきた伝統校が上位に並びます。
歴代の主な優勝校と優勝回数- 法政大学:8回
- 駒澤大学:6回
- 明治大学:6回
- 青山学院大学:6回
- 早稲田大学:5回
- 亜細亜大学:5回
- 近畿大学:4回
- 東洋大学:4回
- 東海大学:4回
- 立教大学:4回
- 慶應義塾大学:4回
- 東北福祉大学:4回
法政大学は8回の優勝を誇り、歴代最多です。駒澤大学、明治大学、青山学院大学がそれぞれ6回で続いています。
近年の優勝校にも注目直近の大会を振り返ると、2021年は慶應義塾大学、2022年は亜細亜大学、2023年と2024年は青山学院大学、2025年は東北福祉大学が優勝しています。
そして2026年は関西大学が優勝しました。前年王者の東北福祉大学も出場し、準々決勝まで勝ち進んだものの、準決勝で慶應義塾大学に敗れています。
歴代記録を確認するときは、優勝回数だけでなく、準優勝回数やベスト4進出、決勝スコアにも注目すると、各大学が築いてきた実績をより深く理解できます。
明治神宮野球大会とは別の大会混同されやすいのが、11月に開催される明治神宮野球大会です。どちらも大学野球の全国大会として知られていますが、全日本大学野球選手権大会とは別の大会です。
全日本大学野球選手権大会は6月に開催され、全日本大学野球連盟の主催によって大学日本一を争います。一方、明治神宮野球大会は明治神宮と日本学生野球協会が主催し、大学の部と高校の部があります。
2026年の明治神宮野球大会は11月19日から24日までの開催予定で、会場は明治神宮野球場です。同じ球場が使用されるため名称が混同されがちですが、開催時期も大会運営も異なります。
大会情報を調べる際は、「6月の全日本大学野球選手権大会」と「11月の明治神宮野球大会」を区別すると、日程や出場校を取り違えずに済みます。
【全日本大学野球選手権大会】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:全日本大学野球選手権大会2026はいつ開催されましたか?
A1:2026年6月8日(月)から14日(日)まで開催されました。開会式は6月7日(日)13時30分から明治神宮会館で行われています。
Q2:2026年の優勝校はどこですか?
A2:関西大学です。決勝で慶應義塾大学を2-1で破り、1972年以来54年ぶり3回目の優勝を達成しました。
Q3:全日本大学野球選手権大会の出場校は何校ですか?
A3:2026年大会は全国27連盟の代表27チームが出場しました。北海道から九州まで、各地区の大学野球連盟を代表する大学が参加します。
Q4:試合はどこの球場で開催されますか?
A4:明治神宮野球場と東京ドームです。2026年は東京ドームが6月8日から10日まで使用され、準々決勝以降は明治神宮野球場で開催されました。
Q5:全日本大学野球選手権大会の大会方式は?
A5:出場校によるノックアウト方式のトーナメントです。敗れた大学は敗退となり、勝ち上がった大学が準々決勝、準決勝、決勝へ進みます。2026年は27チームのうち5チームが1回戦を免除されました。
Q6:主催者と後援団体はどこですか?
A6:2026年の公式大会要項では、公益財団法人全日本大学野球連盟と読売新聞社が主催、NHKと報知新聞社が後援として記載されています。
Q7:UNIVAS CUPとは何ですか?
A7:大学スポーツの競技横断型対抗戦です。全日本大学野球選手権大会も指定大会の一つで、順位に応じてUNIVAS会員大学にポイントが付与されます。
全日本大学野球選手権大会は、全国27連盟の代表校が大学日本一を争う、大学野球を代表する全国大会です。毎年6月に開催され、明治神宮野球場と東京ドームを使用するトーナメント方式が特徴です。
2026年の第75回大会では、関西大学が慶應義塾大学との決勝を2-1で制し、54年ぶり3回目の優勝を果たしました。大会の歴史を振り返れば、法政大学をはじめとする伝統校の実績と、各地区から台頭する大学の活躍が、日本の大学野球を形作ってきたことが分かります。
大会をより深く楽しむには、単に優勝校を確認するだけでなく、出場校の所属連盟、トーナメントの組み合わせ、各球場の使用日程、歴代優勝校の実績を合わせて見ることが大切です。
また、全日本大学野球連盟、読売新聞社、NHKなどの大会運営上の関係や、UNIVAS CUPにおける大学スポーツ全体への広がりにも注目すると、大会の意義をより立体的に理解できます。
2026年の関西大学の優勝は、新たな歴史として大会記録に刻まれました。次回大会でも、全国の大学がそれぞれの地域の誇りを背負い、どのような戦いを見せるのか期待が高まります。
主な情報確認資料
- 全日本大学野球連盟:2026年大会要項・出場校・組み合わせ・試合結果。
- 全日本大学野球連盟:歴代優勝校・準優勝校の公式記録。
- UNIVAS:2026年大会の指定大会情報とポイント獲得結果。
- 関西大学:54年ぶり3回目の優勝と最高殊勲選手賞に関する公式発表。
- 日本学生野球協会:2026年明治神宮野球大会の開催要項。