ホーム スポーツ 【試合結果】武尊対スーパーレックは判定3-0で王者が勝利

【試合結果】武尊対スーパーレックは判定3-0で王者が勝利

長門 賢 長門 賢 • 更新: • 公開: • 読了約 16 分
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2024年1月28日、東京・有明アリーナで開催された「ONE 165: Superlek vs. Takeru」。メインイベントのフライ級キックボクシング世界タイトルマッチは、王者スーパーレック・キアトモー9が挑戦者の武尊を判定3-0で下した。

試合形式は3分5ラウンド。武尊にとってはONE Championshipへのデビュー戦であり、いきなり世界王座に挑戦する大舞台だった。

項目 試合情報
大会名 ONE 165
開催日 2024年1月28日
会場 東京・有明アリーナ
試合形式 3分5ラウンド
階級 フライ級
競技 キックボクシング
タイトル ONEフライ級キックボクシング世界王座
勝者 スーパーレック
敗者 武尊
決着 判定3-0(ユナニマス判定)
王座の行方 スーパーレックが防衛

この結果により、スーパーレックはONEフライ級キックボクシング世界王座の2度目の防衛に成功した。

注目したいのは、武尊が単純に一方的に攻め込まれたわけではない点だ。第3ラウンドにはパンチの連打で王者を追い込み、会場を大きく沸かせている。

しかし、序盤から蓄積したローキックのダメージが後半の攻撃力や移動に影響し、最後まで試合の主導権を奪い切ることはできなかった。

【全5ラウンドを検証】武尊とスーパーレックの試合経過

武尊スーパーレック結果

ONE Championshipの公式レポートと日刊スポーツ、BOUTREVIEWの試合報道を照合すると、勝敗の流れは序盤・中盤・終盤で明確に変化している。

1ラウンド:スーパーレックが右ローで先手を取る

開始直後は両者ともオーソドックスの構えから、ローキックを交えながら距離を測った。

武尊も左インローや左ハイキックで応戦したが、スーパーレックは左ジャブから右ローキックにつなげる攻撃を繰り返す。

特に目立ったのが、武尊の前足に対する右ローとカーフキックだった。

武尊がパンチを当てようと前進すると、スーパーレックは距離を調整しながら蹴りを合わせる。武尊が得意とする近距離でのパンチ交換を簡単には許さなかった。

2ラウンド:右ローキックの蓄積で武尊の左脚にダメージ

第2ラウンドではスーパーレックの右ローキックがさらに目立つようになる。

武尊はパンチを当てるために前進するものの、踏み込みのたびに左脚へのダメージが響く展開となった。

左太腿は腫れが目立ち、踏ん張りも難しくなっていく。スーパーレックの前蹴りでバランスを崩す場面もあった。

それでも武尊は引かなかった。

ラウンド終盤には相手をコーナーに追い込み、パンチをまとめて打ち込む。地元日本の観客の声援を受けながら、反撃のきっかけを探していた。

3ラウンド:武尊が猛反撃!勝負の流れが一変

試合の見せ場となったのが第3ラウンドだ。

スーパーレックは引き続き多彩な蹴りとパンチで圧力をかけていたが、武尊がジャブで応戦し、徐々に距離を詰めていく。

終盤、スーパーレックがハイキックを狙ったところに、武尊がカウンターのボディーを打ち込む。

そこからパンチの連打につなげ、王者を後退させた。

ONE公式レポートも、この場面でスーパーレックが大きなパンチを受け、危険な状況に陥ったことを伝えている。

一時的にスーパーレックの動きが鈍るほどの猛攻だったが、王者は倒れずに耐え抜いた。

このラウンドはジャッジ3者全員が武尊を支持している。

4ラウンド:武尊の圧力に対して王者が技術で対応

第4ラウンドは両者とも消耗が見え始める。

武尊は前進を続け、左ボディーやミドルキック、右フックなどで攻め込んだ。

しかし、スーパーレックは真正面から打ち合うことを避け、回りながら攻撃を返す。

ジャブと右ローキックを組み合わせ、武尊が接近するタイミングには膝蹴りも合わせた。

武尊は鼻付近から出血する場面もあり、肉体的な負担が大きくなっていた。

5ラウンド:最後まで前進した武尊、王者が逃げ切る

最終ラウンド、武尊は逆転を目指して前に出た。

右ストレートやボディーへのパンチを繰り出し、最後までKOを狙う姿勢を崩さなかった。

一方のスーパーレックは右膝蹴りやジャブ、ワンツーを使い、相手の攻撃を迎え撃つ。

武尊の手数が上回る瞬間もあったが、決定的なダメージを与えるには至らない。

王者は距離を取りながら攻撃を当て続け、最後まで自分のペースを保った。

そして5ラウンド終了。判定は3-0でスーパーレックの勝利となった。

【判定を徹底分析】ONE 165のジャッジペーパーは49-46が3者一致

試合後に大きな関心を集めたのが、ジャッジペーパーの採点内容だ。

ONE日本公式Xがスコアリングシートを公開したことを受け、スポーツ報道や格闘技専門メディアでも採点の詳細が紹介された。

報道によると、3人のジャッジ全員が49-46でスーパーレックを支持している。

ラウンド ジャッジの採点 優勢とされた選手
第1ラウンド 10-9 スーパーレック
第2ラウンド 10-9 スーパーレック
第3ラウンド 9-10 武尊
第4ラウンド 10-9 スーパーレック
第5ラウンド 10-9 スーパーレック
合計 49-46 スーパーレック

※3者とも同じ採点だったと報じられている。

なぜ武尊は第3ラウンドしか取れなかったのか

最大の要点は、試合全体を通した攻撃の安定性だ。

武尊は第3ラウンドに強烈なパンチをまとめ、スーパーレックを追い込んだ。しかし、それ以外のラウンドでは王者のジャブやローキック、距離の調整が効果的だった。

特に第1・第2ラウンドでは、スーパーレックが先に攻撃を当て、武尊の前進を妨げていた。

第4・第5ラウンドでも武尊の積極性は目立ったが、スーパーレックは攻撃を受け続けることなく、蹴りや膝を返している。

つまり、武尊には試合をひっくり返すほどの強烈な時間帯があったものの、5ラウンドを通して優勢を維持したのは王者だった。

3-0は完封勝利という意味なのか

ここは誤解しやすいポイントだ。

ユナニマス判定とは、3人のジャッジ全員が同じ選手を勝者と判断したことを意味する。

全ラウンドで同じ選手が勝ったという意味ではない。

実際、この試合では武尊が第3ラウンドを取っている。

また、スーパーレックが第3ラウンドに武尊のパンチを受けて大きく揺らぐ場面はあったが、ONE公式レポートによれば最後まで立ち続けており、武尊がダウンを奪った試合ではない。

したがって「武尊が3ラウンドでダウンを奪ったのに判定で負けた」という理解は正確ではない。

【関係者を整理】武尊・スーパーレック・ロッタンの関係とONE 165の背景

この試合を理解するには、対戦カードが決まるまでの経緯も押さえておきたい。

人物・団体 試合との関係 要点
武尊 挑戦者 K-1三階級制覇を経てONEに参戦
スーパーレック 王者・勝者 右ローと距離のコントロールで王座防衛
ロッタン 当初の対戦予定選手 負傷によってONE 165を欠場
チャトリ・シットヨートン ONE会長兼CEO 武尊とスーパーレックの再戦構想に言及
ONE Championship 大会主催団体 ONE 165を有明アリーナで開催
ロッタンはなぜ欠場したのか

当初、武尊のONEデビュー戦の相手として予定されていたのは、タイの強豪ロッタン・ジットムアンノンだった。

ロッタンはONEフライ級ムエタイ世界王座を長く保持してきた人気選手であり、武尊との対戦は日本の格闘技ファンが待ち望んでいたカードだった。

しかし、2024年1月5日、ONE Championshipはロッタンが負傷によって欠場すると発表。

日刊スポーツは、ロッタンが練習中に左腕を負傷したと報じている。

その代役として決定したのが、当時ONEフライ級キックボクシング世界王者だったスーパーレックだった。

結果的に武尊は、ONEデビュー戦でいきなり世界王者と対戦することになった。

スーパーレックは武尊との再戦を望んでいたのか

試合後、スーパーレックは武尊の強さと粘り強さを評価していた。

また、次の対戦相手について武尊またはロッタンとの再戦に前向きな姿勢を示している。

ONEのチャトリCEOも、2024年1月の大会後に武尊とスーパーレックの再戦を予定していると説明した。

ただし、再戦構想が語られたことと、実際に再戦が開催されたことは別だ。

武尊はその後、別の相手との試合を重ね、最終的にはロッタンとの対戦を引退試合に選択した。2026年10月現在、武尊とスーパーレックの再戦は実現していない。

【試合後の武尊】涙のコメントと左太腿の負傷、その後の復帰

試合終了後、武尊はリング上で涙を流した。

勝利を日本のファンに届けるために準備してきたこと、そして自分の限界まで戦ったことを語っている。

試合後のインタビューでは、次の言葉を残した。

「僕ができる限界はここまでです。これ以上、僕は体を作れません」

武尊は応援してくれたファンに勝利を届けられなかったことへの申し訳なさも口にした。

その後、負傷の治療を優先するため、予定されていた試合後会見には出席しなかった。

左太腿の筋断裂を公表

2024年1月29日、武尊は自身のSNSで試合後の状態を報告した。

スーパーレックの右ローキックを受けた左太腿は大きく腫れ、本人は筋断裂と診断されたことを明かしている。

当時は歩くことも難しい状態だった。

この負傷は、単なる試合後の疲労とは異なる深刻なダメージだった。

武尊はその後、休養を経て復帰を目指すことになる。

2024年9月、タント・ジン戦で復活

武尊は2024年9月27日のONE Friday Fights 81でタント・ジンと対戦。

第1ラウンドにダウンを奪われる苦しい展開となったが、第2ラウンドに立て直し、2分47秒でKO勝利を収めた。

スーパーレック戦の敗北と負傷を経験した武尊にとって、再起を示す重要な一戦だった。

【武尊の現在2026年最新】ロッタン撃破、世界王座獲得、そして引退

2026年10月30日時点で、武尊は現役を引退している。

2024年のスーパーレック戦以降も、武尊のキャリアには大きな転換点が続いた。

2025年3月:ロッタンに80秒KO負け

2025年3月23日、さいたまスーパーアリーナで開催されたONE 172。

武尊は長年の因縁の相手であるロッタンと対戦したが、第1ラウンド1分20秒、左フックによるKO負けを喫した。

この結果は武尊にとって大きな痛手となった。

2026年4月:引退試合でロッタンにリベンジ

2026年4月29日、有明アリーナで開催されたONE SAMURAI 1。

武尊は現役最後の試合としてロッタンとの再戦に臨んだ。

試合では第2ラウンドに2度のダウンを奪い、最終第5ラウンドにも攻勢を強める。

そして第5ラウンド2分22秒、TKO勝利を収めた。

これにより、武尊はONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を獲得。念願のONE世界王者として現役生活を締めくくった。

2026年4月29日の勝利は、2025年3月のKO負けに対する雪辱でもあった。

2026年10月:ONE殿堂入りを果たす

さらに2026年10月17日、ONE SAMURAI 4で武尊の引退セレモニーとONE殿堂入りの式典が実施された。

武尊は現役最後の試合で着用したコスチューム姿で登場。現役時代と同じフライ級のリミットである61.2kgまで体重を整えて会場に姿を見せた。

式典では魔裟斗から花束が贈られ、観客とともに「格闘技最高!」と声を上げた。

ONE公式発表によれば、武尊はデメトリアス・ジョンソン、ビビアーノ・フェルナンデス、アウンラ・ンサンらに続く殿堂入りを果たした。

2026年現在の武尊は、現役選手ではなく、ONE世界王座を獲得して引退した元キックボクサーという立場だ。

【よくある質問】武尊対スーパーレックの試合結果に関するFAQ

Q1:武尊とスーパーレックの試合はどちらが勝ちましたか?

スーパーレックが判定3-0で勝利しました。2024年1月28日のONE 165で開催されたフライ級キックボクシング世界タイトルマッチです。

Q2:スーパーレックと武尊の採点は何対何でしたか?

ジャッジ3人全員が49-46でスーパーレックを支持しました。武尊が取ったのは第3ラウンドのみです。

Q3:武尊が苦戦した右ローキックのダメージはどの程度でしたか?

左太腿に大きなダメージを受け、試合翌日に本人が筋断裂を公表しました。試合直後は歩くことも難しい状態でした。

Q4:ロッタンはなぜONE 165を欠場したのですか?

負傷が理由です。ONE公式発表では負傷による欠場とされ、日刊スポーツは練習中の左腕の負傷と報じています。

Q5:武尊とスーパーレックの再戦は実現しましたか?

実現していません。再戦構想は2024年に語られましたが、その後武尊はロッタンとの対戦を重ね、2026年4月の引退試合を最後に現役を退きました。

Q6:武尊は2026年現在も現役ですか?

いいえ。2026年4月29日のロッタン戦でTKO勝利を収め、ONE暫定世界王座を獲得して引退しました。同年10月17日にはONE殿堂入りと引退セレモニーも行われています。

2024年1月28日のONE 165で行われた武尊対スーパーレックは、スーパーレックが判定3-0で勝利した。

試合のポイントを振り返ると、次の3点に集約できる。

1. スーパーレックが序盤から右ローキックを効果的に当て、武尊の左脚にダメージを蓄積させた。
2. 武尊は第3ラウンドにパンチの連打で王者を追い込んだが、ダウンやKOには至らなかった。
3. ジャッジ3者全員が49-46と採点し、スーパーレックが王座を防衛した。

この一戦の本質は、単純なパンチ力の勝負ではない。

武尊の最大の武器である前進力とパンチの連打を、スーパーレックがローキック、ジャブ、距離の調整によって抑え込んだ試合だった。

一方、武尊が第3ラウンドに見せた反撃は、世界トップクラスの王者を追い詰めるだけの攻撃力を証明した。

そして2026年、武尊はロッタンへのリベンジを果たし、暫定世界王座を獲得して引退。10月にはONE殿堂入りも実現した。

スーパーレック戦は武尊のキャリアにおける敗戦の一つだが、その後の復活と最後の世界王座獲得につながる重要な転換点でもあった。勝敗だけでは語り切れない、武尊の格闘家人生を象徴する一戦だった。

主な情報根拠: ONE Championship公式試合レポート・大会記録、日刊スポーツ、BOUTREVIEW、スポーツニッポン、武尊公式サイトの発表。

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