2026年2月8日に投開票された第51回衆議院議員総選挙では、三重3区の議席をめぐって石原正敬氏と岡田克也氏が激しく競り合いました。
三重県選挙管理委員会が公表した確定開票結果によると、石原氏は99,392票、岡田氏は90,701票を獲得しています。
三重3区・2026年選挙の最終結果
当選・自由民主党
石原正敬氏99,392票

得票率 42.1%
岡田克也氏90,701票
中道改革連合・得票率38.4%
最終的な得票差
8,691票
有効投票総数236,047票・開票率100%
この結果で注目したいのは、石原氏が岡田氏に対して圧倒的な差をつけたわけではないことです。
両者の得票率の差は約3.7ポイント。得票差8,691票で決着した選挙であり、三重3区の有権者の支持が大きく二分された構図が浮かびます。
また、三重3区の有権者数は406,846人。投票者数は239,220人で、投票率は58.80%でした。
三重県選挙管理委員会の公式発表では、石原氏の当選が確定しています。
投票率58.8%は前回より上昇2026年の投票率は58.80%で、2024年の56.64%と比べて2.16ポイント上昇しました。
有権者数そのものは2024年の409,266人から406,846人へ2,420人減少しています。
つまり、有権者数が減るなかで投票率は上昇したという結果です。
ただし、投票率の上昇だけで石原氏の勝因を説明することはできません。候補者構成や政党の違い、各地域での支持の変化も合わせて見る必要があります。
【候補者一覧】三重3区の5人の得票数・得票率を比較
2026年の三重3区には、5人が立候補しました。
2024年の選挙では候補者が3人だったため、今回は選択肢が増えています。
候補者と所属政党、最終的な得票数を整理すると次のとおりです。
出典:三重県選挙管理委員会の2026年2月9日発表の確定開票結果。得票率は有効投票総数236,047票を基準に算出した小数第1位の数値です。
石原正敬氏が勝利した一方、岡田氏も9万票を獲得今回の選挙は、石原氏と岡田氏の上位2人だけで全体の約80.5%の票を獲得しています。
一方、新谷氏、伊藤氏、衣笠氏の3人も合計45,954票を獲得しました。
この数字は、石原氏と岡田氏の得票差8,691票を大きく上回ります。
ただし、3人の支持者が同じ政治的立場や政策志向を持っているとは限らず、仮に候補者が一本化されていたとしても、その票がどちらに移ったかは判断できません。
今回の結果から読み取れるのは、三重3区では自民党と中道改革連合の競争だけでなく、参政党、日本保守党、日本共産党を支持する有権者も一定の存在感を示したということです。
【前回2024年との比較】岡田克也氏の大差から石原正敬氏の逆転へ
三重3区の情勢を理解するうえで、2024年10月27日に実施された第50回衆議院議員総選挙との比較は欠かせません。
2024年は岡田克也氏が137,953票を獲得し、石原正敬氏の56,630票を大きく上回りました。
当時の両者の得票差は81,323票。岡田氏が明確に優位に立っていた選挙でした。
ところが、2026年にはその関係が逆転しています。
2024年と2026年の得票数の変化- 2024年:岡田克也氏が137,953票で当選
- 2024年:石原正敬氏は56,630票で落選
- 2026年:石原正敬氏が99,392票で当選
- 2026年:岡田克也氏は90,701票で落選
石原氏の得票は前回から42,762票増加し、岡田氏の得票は47,252票減少しました。
両者の優劣は、前回の岡田氏81,323票リードから、今回の石原氏8,691票リードへと変化しています。相対的な得票差の振れ幅は90,014票です。
比較すると見えてくる3つの変化1.石原氏が得票を大きく伸ばした
2024年には56,630票だった石原氏が、2026年には99,392票を獲得しました。
前回の選挙結果と比べて、約1.75倍の得票です。
2.岡田氏の得票が減少した
岡田氏は前回の137,953票から90,701票となりました。
ただし、2026年は所属政党が立憲民主党から中道改革連合へ変わっており、政党の構成も異なります。単純に同一政党の支持率が下がったと解釈するのは適切ではありません。
3.候補者が3人から5人に増えた
2024年は岡田氏、石原氏、伊藤昌志氏の3人でした。
2026年は新谷恵氏と衣笠民子氏が加わり、5人で議席を争いました。
候補者が増えたことで、従来の二大候補以外にも投票先が広がっています。
こうした変化を考えると、2026年の結果は、単なる前回選挙の再現ではなく、政党構成と候補者構成が変わったなかで起きた逆転劇と捉えるのが適切です。
【選挙区の範囲】四日市市・桑名市・いなべ市はどこまで三重3区?
三重3区の選挙区を調べる際に注意したいのが、四日市市の扱いです。
桑名市といなべ市は全域が三重3区に含まれますが、四日市市は市内で三重2区と三重3区に分かれています。
三重県選挙管理委員会が公表する区割りによると、三重3区の区域は次のとおりです。
- 四日市市:三重2区に属しない区域
- 桑名市:全域
- いなべ市:全域
- 桑名郡:木曽岬町
- 員弁郡:東員町
- 三重郡:菰野町、朝日町、川越町
四日市市は選挙区が分かれているため、住所によって投票する小選挙区が異なります。
三重2区に属するのは、日永、四郷、内部、塩浜、小山田、河原田、水沢、楠の各地区市民センター管内です。
これら以外の四日市市内の区域が三重3区に該当します。
この区割りは2017年の選挙区改定に基づくもので、四日市市内の一部地域が2区から3区に変更されました。
そのため、「四日市市に住んでいるから三重3区」と一律に判断することはできません。
自治体別の開票結果から見える地域差2026年の確定開票結果を自治体別に見ると、石原氏と岡田氏の得票は地域によって違いがありました。
特に注目したいのは次の地域です。
- 四日市市:石原氏42,206票、岡田氏38,614票。石原氏が3,592票リード。
- 桑名市:石原氏26,918票、岡田氏25,344票。石原氏が1,574票リード。
- いなべ市:石原氏8,929票、岡田氏8,704票。石原氏が225票リード。
- 菰野町:石原氏9,754票、岡田氏7,068票。石原氏が2,686票リード。
- 東員町:岡田氏5,287票、石原氏5,043票。岡田氏が244票リード。
- 木曽岬町:岡田氏1,093票、石原氏1,073票。岡田氏が20票リード。
石原氏は三重県三重郡菰野町の出身で、同町長を3期12年務めた経歴があります。
菰野町で2,686票の差をつけた結果は、地元での知名度や政治活動の基盤を考えるうえで興味深い数字です。ただし、得票の背景を地元での経歴だけに結びつけることはできません。
また、岡田氏が東員町と木曽岬町で上回った点からも、三重3区全体を単一の政治的傾向で説明することには限界があります。
【現在の議席】石原正敬氏はどんな政治家?2026年の国会での立場
2026年10月30日現在、三重3区選出の衆議院議員は自由民主党の石原正敬氏です。
衆議院の公式議員プロフィールでは、三重県第3区選出であること、当選回数が2回であることが掲載されています。
また、環境大臣政務官と内閣府大臣政務官を務めています。
石原正敬氏のプロフィールと経歴
自由民主党・三重県第3区
- 1971年11月29日生まれ
- 名古屋大学大学院教育学研究科卒業
- 三重県議会議員を経験
- 菰野町長を3期12年務める
- 衆議院議員として2回当選
石原氏の政治経歴は、地方自治から国政へとつながっています。
菰野町長としての行政経験を持つことは、国政で地域の課題を扱う際にも重要な経歴です。
特に、三重3区には都市部の四日市市、桑名市、いなべ市に加え、菰野町や東員町などの町部も含まれます。地域ごとに異なる行政課題を把握し、国の政策に反映できるかが問われます。
岡田克也氏の落選が持つ意味
2026年選挙・中道改革連合
- 2024年選挙では三重3区で当選
- 2026年選挙では90,701票を獲得
- 石原氏との差は8,691票
- 2026年の小選挙区では落選
岡田氏は長年にわたって三重3区を代表する政治家の一人でした。
2024年には137,953票を獲得していたため、2026年の落選は選挙区の政治構図が変わったことを示す大きな出来事です。
一方、2026年も90,701票を獲得しており、一定の支持を維持していたことも見逃せません。
石原氏の当選によって三重3区の議席は自民党に移りましたが、岡田氏に対する支持がなくなったわけではありません。
【今後の注目点】三重3区の政治情勢はどう変わる?
2026年の選挙結果を踏まえると、今後の三重3区で注目すべき要点は3つあります。
1.石原氏が地方行政の経験を国政に生かせるか石原氏は菰野町長を3期12年務めた経験を持っています。
地方自治の経験がある政治家として、国の予算や制度を地域の実情に結びつけられるかが評価のポイントになります。
特に、四日市市や桑名市などの都市部と、いなべ市や三重郡の町部では、行政需要が異なります。
三重3区全体を視野に入れた政策活動が大切です。
2.岡田氏の支持基盤が今後どう動くか岡田氏は2026年の選挙で敗れたものの、9万票を超える支持を得ています。
得票差が8,691票だったことを考えると、次の選挙で候補者構成や政党の組み合わせが変われば、再び接戦になる可能性もあります。
ただし、次回選挙の候補者や政党構成は現段階で確定していません。
3.5人の選挙で示された多様な有権者の意向2026年の三重3区では、上位2人以外にも約4万6,000票が投じられました。
これは、三重3区の政治的な選択肢が自民党と中道改革連合だけではないことを示しています。
今後は、各政党がどのような政策を掲げ、どの地域や有権者層に支持を広げるかも注目点です。
選挙結果を見る際には、当選者の得票数だけでなく、落選した候補者の得票や地域別の傾向まで確認すると、選挙区の実情をより正確に理解できます。
【三重3区情勢】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の三重3区で当選したのは誰ですか?
2026年2月8日の衆議院議員総選挙では、自由民主党の石原正敬氏が当選しました。得票数は99,392票、得票率は42.1%です。
Q2:石原正敬氏と岡田克也氏の得票差は何票ですか?
石原氏が99,392票、岡田氏が90,701票を獲得し、得票差は8,691票でした。
Q3:三重3区の投票率は何%でしたか?
2026年の投票率は58.8%です。2024年の56.64%と比べて2.16ポイント上昇しました。
Q4:三重3区の候補者は何人でしたか?
2026年の立候補者は5人です。石原正敬氏、岡田克也氏、新谷恵氏、伊藤昌志氏、衣笠民子氏が議席を争いました。
Q5:四日市市は全域が三重3区に含まれますか?
いいえ。四日市市は三重2区と三重3区に分かれています。日永、四郷、内部、塩浜、小山田、河原田、水沢、楠の各地区市民センター管内は2区で、それ以外の区域が3区です。
Q6:2026年10月現在、三重3区の議員は誰ですか?
石原正敬氏です。衆議院の公式議員プロフィールでも、三重県第3区選出議員として掲載されています。
2026年の三重3区は、石原正敬氏が99,392票を獲得し、岡田克也氏に8,691票差をつけて当選しました。
2024年には岡田氏が81,323票差で勝利していたため、わずか2年で選挙結果が逆転したことになります。
今回の重要な数字を改めて整理します。
- 当選者:石原正敬氏(自由民主党)
- 岡田克也氏の得票数:90,701票
- 石原氏と岡田氏の得票差:8,691票
- 三重3区の投票率:58.8%
- 候補者数:5人
- 2026年10月現在の選出議員:石原正敬氏
今回の結果で重要なのは、石原氏が当選したという事実だけではありません。前回選挙からの得票変化、候補者の多様化、自治体ごとの支持の違いなど、三重3区の政治情勢そのものが動いたことです。
今後は石原氏が国会でどのような政策活動を行い、四日市市・桑名市・いなべ市をはじめとする選挙区全体の期待に応えていくかが焦点になります。
三重3区の次の政治情勢を判断する際には、選挙の勝敗だけでなく、得票率の変化、地域別の支持、国会での活動実績を継続して確認することが大切です。
主な参照資料:三重県選挙管理委員会「令和8年執行第51回衆議院議員総選挙の記録」、衆議院議員プロフィール、三重県の衆議院小選挙区区割り資料、選挙ドットコムの2024年・2026年選挙結果。