物語の主人公は、高校生の外山厚志。毎朝の通学中に見かける青田新名(ニーナ)に憧れていました。
ところが、ある日、幼なじみで親友の押川正行、通称マサから、ニーナを拉致したと告げられます。
マサはニーナに一目惚れしていましたが、事件の背後には学校一の不良として知られる牛島清貴がいました。
厚志はマサの行動に戸惑いながらも、拘束されていたニーナを助けるために動きます。
その後、厚志は事件の主犯がマサではなく牛島であることをニーナに伝えます。しかし、拉致された経験によってニーナは心に深い傷を負い、夜も眠れない状態になっていました。
そこでニーナが厚志に要求したのが、ボディーガードになることです。
こうして、憧れの女の子を守るという、厚志にとって思いもよらない日々が始まります。フジテレビの公式作品紹介でも、この設定が物語の中心として紹介されています。
ボディーガードから恋人へ変わっていく二人最初の厚志は、ニーナを守るという使命感でいっぱいです。
しかし、一緒に過ごす時間が増えるにつれ、ニーナの表面的な美しさだけではなく、彼女が抱えている不安や傷にも気づいていきます。
一方のニーナも、厚志の不器用な優しさに触れながら、少しずつ心を開いていきます。
二人の関係が興味深いのは、最初から対等な恋愛関係として始まっていない点です。
厚志はニーナを守る立場ですが、ニーナは単に守られるだけの存在ではありません。自分の意思を持ち、厚志に対しても率直な態度を見せます。
そのため、二人の恋愛には甘い場面だけでなく、すれ違いや衝突も生まれます。
この作品は、好きな人を守りたいという気持ちと、相手の意思を尊重することの違いを描いた青春ドラマでもあります。
【全8話のあらすじ一覧】ドラマ版の展開を時系列で解説

ドラマ版は2020年5月18日にFODで配信が始まり、毎週月曜日に新エピソードが公開されました。最終話の配信日は2020年7月6日です。
全8話のストーリーを順番に整理します。
第1話「史上最悪の出会い」厚志は親友のマサから、青田新名を拉致したと告げられます。
マサのアパートに向かった厚志が目にしたのは、拘束されたニーナの姿でした。
加えて、事件に牛島が関わっていることに気づいた厚志は、ニーナを助けるために行動します。
物語の発端となる衝撃的な出会いが描かれるエピソードです。
第2話「守るってどーやって?」厚志はニーナのボディーガードとして行動するようになります。
ニーナの親友である麻美も加わり、厚志は二人に振り回されながらも、必死に役目を果たそうとします。
一方、マサは牛島に脅され、厚志とも連絡が取れなくなります。
ニーナが毎晩決まった時間に厚志へ電話を求める場面から、彼女の抱える心の傷も見えてきます。
第3話「親友だと思ってた・・・」牛島が婦女暴行の容疑で逮捕されたと知らされた厚志。
その後、学校に戻ってきたマサに話しかけますが、以前のような関係には戻れません。
厚志は親友との距離を縮めようとしますが、マサの態度には複雑な感情が表れていました。
この回では、恋愛だけでなく、男性同士の友情が物語の重要なテーマになります。
第4話「恋愛にしてみる?」マサの本心を知った厚志は、大きなショックを受けます。
そんな厚志を励ますのがニーナです。
厚志はマサと仲直りすることを決意しますが、ニーナから突然、助けを求める電話がかかってきます。
二人の関係と事件の緊張感が再び動き始める回です。
第5話「トラウマの在り処」ニーナは自分の心に残る傷について、厚志に少しずつ話し始めます。
二人の関係は順調に進んでいるように見えますが、牛島が釈放されたという知らせが入ります。
そして、再びニーナの前に牛島が姿を現します。
過去の事件が終わっていないことを突きつける重要なエピソードです。
第6話「性善説ってわかりますか?」厚志とマサは、牛島がニーナに接触した理由を探ろうとします。
二人は牛島の家を訪れ、さらに牛島の弟である雅とも関わることになります。
雅が主張する性善説と、ニーナが抱えている怒りや恐怖の対比が印象的です。
人を信じることと、傷つけられた経験を乗り越えることの難しさが描かれます。
第7話「僕の声は届かない・・・」厚志はニーナに言ってしまった言葉を後悔します。
ニーナから連絡を拒絶され、電話もメールもつながらなくなります。
一方、マサも麻美との関係に問題を抱え、牛島から手を引きたいと厚志に伝えます。
それぞれの人間関係が崩れ始める、最終回直前の緊迫した展開です。
第8話「僕らの恋の始まりと終わり」厚志とマサは、牛島がニーナを拉致した本当の理由を突き止めます。
二人は牛島を呼び出し、自分たちの推理をぶつけます。
事件の真実を知った厚志とマサは、過去の出来事に決着をつけようとします。
その後、厚志はニーナのもとを訪れ、自分の思いを誠実に伝えます。
そして、物語の原点となった拉致事件のアパートで、厚志、マサ、牛島の3人がニーナを待つことになります。
最終回のタイトルは「僕らの恋の始まりと終わり」。恋愛だけではなく、事件を通じて変化した友情や、それぞれの成長にも焦点を当てた締めくくりです。
【ドラマ版キャスト一覧】岡田健史・堀田真由ら5人の役柄と関係性
ドラマ版の魅力を支えているのが、当時の若手俳優を中心としたキャスティングです。
フジテレビの公式キャスト情報に基づき、主要人物と演じた俳優をまとめました。
主要キャラクター・キャスト相関表
厚志を演じたのは岡田健史です。
『中学聖日記』で注目を集めた俳優で、本作では従来のイメージとは異なる、不器用で少し頼りない高校生を演じました。
なお、2022年8月31日をもって岡田健史としての活動を終え、以降は本名の水上恒司(みずかみ・こうし)として俳優活動を続けています。
そのため、当時のドラマ情報では岡田健史、現在の出演者情報では水上恒司と表記される場合があります。別の俳優ではなく、同一人物です。
青田新名(ニーナ)役・堀田真由
ニーナを演じたのは堀田真由です。
美少女という周囲からのイメージだけでなく、拉致事件によって傷ついた内面や、厚志に対して素直になれない複雑な感情を表現しています。
ニーナは単純に厚志に守られるヒロインではありません。
自分の気持ちを持ち、相手に対して厳しい言葉を投げかけることもある人物です。堀田真由の繊細な表情の演技が、物語の感情的な部分を支えています。
押川正行(マサ)役・望月歩
厚志の幼なじみであるマサを演じたのは望月歩です。
ニーナへの一目惚れから拉致事件に関わってしまう人物で、厚志との友情にも大きな影響を与えます。
マサの存在によって、本作は単なる男女の恋愛ドラマではなくなっています。
自分の行動に責任を持つことや、友情の中にある劣等感、嫉妬といった感情も物語の重要な要素です。
牛島清貴役・笠松将
牛島を演じたのは笠松将です。
暴力的な性格で、マサを事件に巻き込む主犯格。厚志やニーナにとって大きな脅威となる人物です。
牛島は単なる恋敵ではなく、物語全体の緊張感を生み出す存在です。
森川麻美役・長見玲亜
ニーナの親友・麻美を演じたのは長見玲亜です。
ニーナを支える一方で、マサとの関係も描かれます。厚志とニーナだけではない、もう一つの恋愛模様を担うキャラクターです。
【いとしのニーナの最終回】牛島の真実と厚志・ニーナの結末
牛島がニーナを拉致した本当の理由が明らかに最終回で重要になるのは、物語の発端となった拉致事件の真相です。
厚志とマサは、牛島がニーナを拉致した理由を突き止め、本人に推理をぶつけます。
ここで注目したいのは、厚志が事件の解決に向けてマサと協力することです。
それまで二人の間には、友情のすれ違いや不信感がありました。しかし、事件の真相に向き合う過程で、再び同じ方向を向くようになります。
厚志はニーナに自分の気持ちを伝える事件の真相に決着をつけようとする厚志は、ニーナにも会いに行きます。
これまでの厚志は、ニーナを守ることに一生懸命でした。
しかし、最終回で重要なのは、ただ守ろうとするのではなく、自分の言葉で気持ちを伝えようとする姿勢です。
ニーナも厚志の話に静かに耳を傾けます。
二人がどのような関係に進むのかは、最終話の大きな見どころです。
最後は事件が起きたアパートに再び集まる物語のラストでは、拉致事件が起きたアパートに厚志、マサ、牛島が集まり、ニーナを待ちます。
最初にニーナが拘束されていた場所へ再び戻るという構成には、物語の始まりと終わりを結びつける意味があります。
単純に事件が解決すればすべて元通りになるわけではありません。
ニーナが受けた傷、マサが背負う責任、厚志が抱える恋愛感情。それぞれに向き合うことが必要なのです。
フジテレビの最終話紹介では、事件の真相解明、厚志の告白、そしてアパートでの再集合が描かれています。
最終回を見るときの要点は、恋愛の成就だけをゴールにしないこと。 事件を通じて変わった3人の関係と、ニーナ自身の気持ちに注目すると、作品のテーマがより伝わります。
【原作漫画とドラマの違い】いくえみ綾が描いた結末との比較
原作漫画は全4巻で完結している『いとしのニーナ』の原作者は、漫画家のいくえみ綾です。
原作漫画は幻冬舎コミックスから刊行され、旧版では全4巻で完結しています。
現在流通している電子書籍などには、旧版4巻を上下巻にまとめた再編集版もあります。
そのため、漫画を探す際に全4巻と全2巻という異なる巻数を見かけても、別作品というわけではありません。
原作とドラマで注目したい3つの違い| 比較項目 | 原作漫画 | ドラマ版 |
|---|---|---|
| 物語の形式 | 漫画全4巻 | 全8話の映像作品 |
| 恋愛描写 | 登場人物の心理や関係の変化を漫画で追う | 表情、声、間の取り方で感情を表現 |
| 牛島の存在 | 最終巻までニーナの傷に影響 | 中盤から終盤にかけて事件の真相に迫る |
| 雅の役割 | ニーナと厚志の衝突のきっかけ | 第6話で性善説をめぐる対立が描かれる |
| 終盤の展開 | ニーナと厚志の別れをめぐる問題が重要 | 拉致事件の真相と、アパートでの再集合が焦点 |
原作の最終巻では、牛島の弟・雅が兄をかばうことにニーナが強く反発し、それをきっかけに厚志とニーナが言い争いになります。
ニーナから一方的に別れを告げられるという、恋愛面で大きな転換を迎えます。
一方、ドラマ版の最終話の公式紹介では、牛島の拉致の動機を解明することと、厚志がニーナに誠実に思いを伝えることが前面に出ています。
このため、原作とドラマでは終盤の見せ方に違いがあります。
ただし、両者を単純にハッピーエンドとバッドエンドに分類するのは適切ではありません。共通しているのは、事件が残した傷と、恋愛関係が簡単には元に戻らないという現実です。
原作漫画を読むメリット原作漫画の魅力は、登場人物の感情を自分のペースで読み取れることです。
ドラマでは全8話という限られた構成の中で、複数の人物の関係を描く必要があります。
一方、漫画では厚志の迷いやニーナの複雑な感情を、コマやセリフの積み重ねから読み取れます。
ドラマを見て人物の気持ちをもっと深く理解したくなった人には、原作漫画もおすすめです。
【2026年最新】いとしのニーナの配信状況と主題歌
2026年の動画配信状況2026年9月時点のFilmarksの配信情報では、ドラマ『いとしのニーナ』は以下のサービスで取り扱いが確認されています。
| 配信サービス | 2026年9月時点の状況 |
|---|---|
| FOD | 見放題 |
| TSUTAYA DISCAS | 宅配レンタル |
FODの公式料金案内によると、2026年10月時点の主な料金体系は次のとおりです。
| FODのコース | 月額料金(税込) |
|---|---|
| スタンダードコース | 1,320円 |
| ポイントMAXコース | 2,090円 |
| 広告付きライトコース | 976円 |
スタンダードコースは見放題対象作品を視聴できる基本コースです。広告付きライトコースは視聴可能な作品が限定されるため、作品の対象状況を確認してから契約するのがおすすめです。
なお、配信作品は権利や契約の都合で変更される場合があります。2026年10月29日の視聴時には、FODの作品ページで全8話が対象になっているか確認してください。
主題歌はさなりの「Hero」
「Hero」
2020年6月3日リリース/A-Sketch
ドラマのために書き下ろされた主題歌です。
『いとしのニーナ』の主題歌は、ラップアーティスト・さなりの「Hero」です。
A-Sketchの公式発表によると、この楽曲は原作を読んださなりが、登場人物それぞれに伝えたいメッセージがあると受け止めて制作した作品です。
恋愛だけではない複雑な人間関係を描くドラマの世界観に合わせた楽曲になっています。
加えて、さなり本人もドラマに露天商役としてカメオ出演しています。厚志とニーナのデートシーンに登場するという、音楽以外の楽しみもあります。
【よくある質問】いとしのニーナに関するFAQ
Q1:いとしのニーナのドラマは全何話ですか?
全8話です。2020年5月18日にFODで配信が始まり、最終話は2020年7月6日に公開されました。
Q2:いとしのニーナの原作漫画は完結していますか?
完結しています。いくえみ綾による原作漫画は旧版全4巻です。上下巻にまとめた再編集版もあります。
Q3:岡田健史は現在、水上恒司という名前で活動していますか?
はい。2022年8月31日以降、本名の水上恒司として俳優活動を続けています。ドラマ出演当時の名前が岡田健史です。
Q4:いとしのニーナは2026年もFODで見られますか?
2026年9月時点の配信情報ではFODで見放題となっています。2026年10月の実際の視聴時には、最新の作品ページも確認してください。
Q5:いとしのニーナの主題歌は誰が歌っていますか?
さなりの「Hero」です。ドラマのために書き下ろされた楽曲で、さなり本人も作中にカメオ出演しています。
Q6:いとしのニーナの最終回はハッピーエンドですか?
最終回では拉致事件の真相が明らかになり、厚志がニーナに自分の気持ちを伝えます。事件の決着と登場人物の関係の変化を描く結末で、単純な恋愛成就だけを中心にした終わり方ではありません。
【プロの結論】いとしのニーナは恋愛と友情、心の傷を描いた青春ドラマ
『いとしのニーナ』が印象に残る理由は、拉致事件という衝撃的な出来事を出発点にしながら、最終的には高校生たちの成長と人間関係を描いていることです。
厚志はニーナを守ろうとし、マサは自分の行動と向き合い、ニーナは自分が受けた傷と向き合います。それぞれの立場が異なるからこそ、恋愛や友情は簡単には進みません。
作品を楽しむうえで注目したいのは、次の3点です。
- 恋愛ドラマが好きな人: 厚志とニーナの不器用な距離の縮まり方に注目。
- 心理描写を楽しみたい人: ニーナのトラウマやマサの劣等感、厚志の葛藤に注目。
- 原作と実写の比較が好きな人: 全4巻の漫画と全8話のドラマを見比べ、終盤の描き方の違いを楽しむ。
一方、事件をきっかけに始まる恋愛という設定や、登場人物のすれ違い、重い心理描写が苦手な人には、気軽に楽しめる王道ラブコメとは少し異なる作品可能性があります。
2026年に初めて視聴するなら、まずドラマ全8話で物語の流れをつかみ、その後にいくえみ綾の原作漫画を読む順番がおすすめです。
さなりの「Hero」とともに、厚志、ニーナ、マサたちの青春を改めて味わってみてください。