2026年の最新作は、2月27日に公開された『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』。1983年公開の『のび太の海底鬼岩城』を、40年以上の時を経て現代に再構築した作品だ。シリーズ45作目にあたる。
物語の舞台は、地球の海底に広がる未知の世界。のび太たちは「水中バギー」と「テキオー灯」を使って海底キャンプを楽しむが、沈没船をきっかけに海底人の青年エルと出会う。彼の故郷であるムー連邦には、海底人が恐れる鬼岩城という存在があった。
旧作の魅力は、海底という未知の環境に対する冒険心と、陸上人と海底人の価値観の違いを描く物語にある。新作では、矢嶋哲生監督、村山功脚本、服部隆之音楽という制作陣が参加し、現代の映像表現で海底世界を描いている。
2026年版の主要スタッフ・声優・主題歌- 原作:藤子・F・不二雄
- 監督:矢嶋哲生
- 脚本:村山功
- 音楽:服部隆之
- ドラえもん:水田わさび
- のび太:大原めぐみ
- しずか:かかずゆみ
- ジャイアン:木村昴
- スネ夫:関智一
- エル:千葉翔也
- 水中バギー:広橋涼
- 主題歌:sumika「Honto」
公式作品情報では、sumikaの「Honto」が主題歌に採用された。監督の矢嶋哲生は、過去にも『新・のび太の日本誕生』や『新・のび太と鉄人兵団』などに携わってきたクリエイターであり、リメイク作品の経験を生かした演出にも注目が集まる。
また、2026年の本作ではシリーズ初の4D上映も実施された。海底を舞台にした作品だけに、映像だけではなく劇場体験そのものを楽しむ方向にもシリーズの表現が広がっている。
2027年の次回作もすでに発表2026年10月時点では、次回作『映画ドラえもん のび太の蒸気時間車』の公開も発表されている。公開日は2027年3月5日。舞台は19世紀のイギリス・ロンドンで、タイムトラベルを題材にした完全オリジナルストーリーとなる。
監督は森山瑠潮、脚本は上田誠。これまでの名作を再構築するリメイク路線だけでなく、新しい世界観を生み出すオリジナル路線も継続されることになる。
【公開延期の理由】のび太の宇宙小戦争2021はなぜ2022年公開になった?

『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021』は、タイトルと実際の公開年が異なるため、歴代作品を調べる人が混乱しやすい作品だ。
当初は2021年3月5日の公開予定だったが、2021年1月29日、製作委員会と東宝は新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて公開延期を発表した。
その後、2021年7月に2022年春の公開が決定し、同年11月には正式な公開日が2022年3月4日と発表された。前売券は延期後も使用できる取り扱いとなった。
公開延期から劇場公開までの経緯- 2021年1月29日:新型コロナウイルスの感染状況を理由に公開延期を発表。
- 2021年7月19日:2022年春の公開を決定。
- 2021年11月9日:新公開日を2022年3月4日に正式決定。
- 2022年3月4日:劇場公開。
延期理由は、新型コロナウイルスの感染状況だ。制作上のトラブルや作品内容の変更が原因だったわけではない。
この作品は1985年の『のび太の宇宙小戦争』を現代版として再構築したリメイク作品。小さな宇宙人パピとの友情や、彼の故郷ピリカ星を守るための戦いを描いている。タイトルに「2021」が残されたのは、当初の企画・作品タイトルを維持したためで、公開年を示す数字ではない。
歴代一覧では、2021年ではなく2022年公開の第41作として扱うのが正しい。
【歴代主題歌】映画ドラえもんを彩った名曲とアーティストの変遷
映画ドラえもんの魅力は映像やストーリーだけではない。作品の感動を締めくくる主題歌も、シリーズを象徴する重要な要素だ。
歴代主題歌を振り返ると、声優陣の交代だけでなく、音楽を担当するアーティストの顔ぶれにも時代の変化が表れている。初期には声優自身が歌う楽曲や、武田鉄矢らによる楽曲が印象を残し、2000年代以降はJ-POPの第一線で活躍するアーティストが多数参加している。
特に覚えておきたい歴代主題歌以下は全作品の主題歌一覧ではなく、時代ごとの特徴が分かる代表曲。
- 1980年『のび太の恐竜』:大山のぶ代「ポケットの中に」
- 2004年『のび太のワンニャン時空伝』:島谷ひとみ「YUME日和」
- 2006年『のび太の恐竜2006』:スキマスイッチ「ボクノート」
- 2011年『新・のび太と鉄人兵団』:BUMP OF CHICKEN「友達の唄」
- 2013年『のび太のひみつ道具博物館』:Perfume「未来のミュージアム」
- 2018年『のび太の宝島』:星野源「ドラえもん」
- 2022年『のび太の宇宙小戦争2021』:Official髭男dism「Universe」
- 2023年『のび太と空の理想郷』:NiziU「Paradise」
- 2024年『のび太の地球交響楽』:Vaundy「タイムパラドックス」
- 2025年『のび太の絵世界物語』:あいみょん「スケッチ」
- 2026年『新・のび太の海底鬼岩城』:sumika「Honto」
特に2006年の「ボクノート」は、新しい声優陣による映画シリーズの出発点を彩った楽曲。2011年の「友達の唄」は、友情をテーマにした『新・のび太と鉄人兵団』の世界観と結びついている。
2018年の星野源「ドラえもん」は、作品名をタイトルに取り入れた楽曲としても印象的だ。2024年の「タイムパラドックス」、2025年の「スケッチ」、2026年の「Honto」と、近年も作品ごとに異なるアーティストが参加している。
主題歌を入り口に作品を選ぶのもおすすめだ。映画を見た後に楽曲を聴き直すと、物語の印象が違って感じられることもある。
【編集視点のおすすめランキング】初めて見るならどの作品?
45作品すべてを見る時間がない人には、作品のテーマやストーリーの完成度、初見での理解しやすさを基準に選ぶ方法がある。ここでは興行収入や人気投票の順位ではなく、物語の魅力と新旧比較のしやすさを重視したおすすめ5選を紹介する。
1位:のび太と鉄人兵団(1986年)・新・のび太と鉄人兵団(2011年)友情、異文化との対立、自己犠牲など、映画ドラえもんらしい感情的なテーマが詰まった作品。ロボットのリルルをめぐる物語は、単純な善悪では割り切れない葛藤を描いている。
旧作とリメイクを続けて見ると、同じ物語を異なる演出で表現する面白さが分かる。感動する映画を探している人におすすめだ。
2位:のび太の日本誕生(1989年)・新・のび太の日本誕生(2016年)原始時代という分かりやすい舞台設定と、冒険の楽しさが魅力。仲間たちの協力や、ククルとの出会いを通じて、ドラえもん映画の基本的な面白さを味わえる。
家族で見る作品を探している人や、長編シリーズの入門作を探している人に向いている。
3位:のび太の恐竜(1980年)・のび太の恐竜2006(2006年)シリーズの原点。のび太とピー助の出会いと別れを通じて、友情や命の大切さを描く。初期作品の雰囲気を味わうなら1980年版、映像の迫力や現代的な演出を楽しむなら2006年版がおすすめだ。
4位:のび太と雲の王国(1992年)雲の上に存在する世界を舞台に、自然環境や人間と文明の関係を考えさせる作品。子ども向けの冒険物語でありながら、大人が見ても考えさせられるテーマがある。
娯楽性だけでなく、社会的なテーマを含んだ映画を見たい人に向いている。
5位:のび太の宝島(2018年)現代の映像表現で描かれる海洋冒険と、家族や仲間をめぐる物語が見どころ。テンポのよい展開で、旧作をあまり知らない人でも入りやすい。
初めて水田わさび版を見る人や、映像の華やかさを重視する人におすすめしたい。
目的別に選ぶなら?- 昔ながらの映画ドラえもんを味わいたい:1980年『のび太の恐竜』
- 泣ける作品を見たい:1986年『のび太と鉄人兵団』
- 大冒険を楽しみたい:1989年『のび太の日本誕生』
- 少し大人向けのテーマを楽しみたい:1992年『のび太と雲の王国』
- 現代の映像を楽しみたい:2018年『のび太の宝島』
- 最新作から入りたい:2026年『新・のび太の海底鬼岩城』
特定の作品を先に見ておく必要がある続編シリーズではないため、気になるテーマや主題歌から選んでも問題ない。むしろ、旧作とリメイクの両方があるタイトルを選ぶと、シリーズの進化を実感できる。
【映画ドラえもん歴代】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:映画ドラえもんは2026年現在、全部で何作品ありますか?
A1:2026年2月27日公開の『新・のび太の海底鬼岩城』までで、長編劇場版は全45作品です。1980~2004年が25作品、2006~2026年が20作品となります。2027年公開予定の『のび太の蒸気時間車』はまだ公開前のため、この45作品には含まれません。
Q2:映画ドラえもんを公開順に見るなら、どこから始めればよいですか?
A2:シリーズの歴史を理解したいなら、1980年の『のび太の恐竜』から見るのがおすすめです。時間が限られている場合は、『のび太と鉄人兵団』『のび太の日本誕生』『のび太の宝島』など、テーマの異なる作品から始めても十分楽しめます。
Q3:大山のぶ代版と水田わさび版の違いは何ですか?
A3:最大の違いは主要声優陣と制作時代です。大山のぶ代版は1980~2004年の25作品、水田わさび版は2006年以降の作品です。新しいシリーズではデジタル技術や映像表現が進化し、過去の名作を再構築したリメイク作品も制作されています。
Q4:映画ドラえもんのリメイク作品は何本ありますか?
A4:代表的な長編リメイクは、2006年の『恐竜2006』から2026年の『新・海底鬼岩城』まで8作品です。1980年代の名作を中心に再構築されています。なお、2020年の『のび太の新恐竜』はオリジナルストーリーです。
Q5:『のび太の宇宙小戦争2021』はなぜ2022年公開なのですか?
A5:新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、当初予定されていた2021年3月5日の公開が延期されたためです。正式な公開日は2022年3月4日となりました。
Q6:2026年の映画ドラえもん最新作は何ですか?
A6:『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』です。2026年2月27日に公開されたシリーズ45作目で、1983年の同名作品をリメイクしています。主題歌はsumikaの「Honto」です。
映画ドラえもんは、1980年の『のび太の恐竜』から2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』まで、45作品の長編映画を生み出してきた。大山のぶ代版の25作品と水田わさび版の20作品には、それぞれ異なる時代の映像表現や演出、声優陣の個性が息づいている。
シリーズの歴史を理解するうえで押さえたいのは、2005年の声優交代、過去の名作を現代に再構築した8作品のリメイク、そして『宇宙小戦争2021』の公開延期という3つの転換点だ。
また、2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』によって、1980年代の名作が再び現代の観客に届けられた。次回作『のび太の蒸気時間車』は2027年3月5日公開予定で、19世紀のロンドンを舞台とする新たな冒険が控えている。
初めて見る人は、まず『のび太の恐竜』や『のび太と鉄人兵団』などの代表作から始めるとよい。昔の作品を知っている人は、リメイク版との比較がおすすめだ。公開順に見る方法も、好きなテーマから選ぶ方法も間違いではない。世代を超えて楽しめることこそ、映画ドラえもんが45作品にわたって受け継いできた最大の魅力である。