『聖闘士星矢 セインティア翔』は、車田正美が原作を手がけ、久織ちまきが漫画を担当した『聖闘士星矢』の公式スピンオフ作品です。主人公は、女神アテナを守る特別な女性聖闘士「聖闘少女(セインティア)」となった少女・翔子。姉の響子との切ない絆、邪神エリスの復活をめぐる戦い、そして城戸沙織が女神アテナとして成長していく姿が描かれています。
原作漫画は『チャンピオンRED』で2013年から2021年まで連載され、全16巻で完結。2018年には全10話のアニメも制作されました。さらに2026年3月19日には、姉妹の過去や聖闘少女たちの知られざる姿を描いた続編的な番外編『聖闘士星矢 セインティア翔 memories』も最終回を迎え、6月19日には最終巻となる第2巻が発売されています。
【作品のあらすじ】聖闘士星矢セインティア翔はどんな物語?

『聖闘士星矢 セインティア翔』の舞台は、星矢たち青銅聖闘士が銀河戦争(ギャラクシアンウォーズ)に挑もうとしていた時代です。
主人公の翔子は、私立流星学園中等部に通う元気で負けず嫌いな少女。父が営む空手道場で武道に励む一方、幼い頃から仲の良かった姉・響子の帰りを待ち続けています。
しかし、響子は5年前に海外留学して以来、連絡が途絶えていました。そんなある日、翔子は邪神エリスの配下である邪精霊(ドリアード)たちに襲撃されます。
実は翔子には、邪神エリスの復活に関わる重大な宿命がありました。彼女を守るために身代わりとなった響子は、敵側に連れ去られてしまいます。
姉を救いたい翔子は、城戸沙織と出会い、アテナを守る女性聖闘士・聖闘少女になることを決意。白銀聖闘士マユラのもとで修行を始めます。
こうして翔子は、聖闘少女としての使命と姉を救いたいという個人的な願いを胸に、邪神エリスとの戦いに身を投じていくのです。
主人公・翔子の魅力は、強さと人間らしさの両立翔子は、最初から完成された戦士ではありません。修行を積み、戦いの中で傷つき、仲間と支え合いながら成長していきます。
彼女の原動力は、単純な正義感だけではありません。姉を助けたい、自分の力で大切な人を守りたいという、非常に個人的で切実な感情です。
この点が、星矢たち男性聖闘士を中心とした本編とは異なる物語の魅力になっています。世界の命運を左右する神々の戦いを背景にしながら、姉妹の関係や少女たちの葛藤を物語の中心に置いているのです。
【聖闘少女とは何者?】翔子・響子・城戸沙織と邪神エリスの関係
聖闘少女(セインティア)は通常の聖闘士と何が違う?聖闘少女とは、女神アテナに仕え、その身辺警護を担う特別な女性聖闘士です。
公式作品紹介では、処女神アテナの侍女であり、女性の姿のまま聖闘士となることを許された存在として説明されています。
一般的な聖闘士が地上の平和を守るために戦うのに対し、聖闘少女はアテナの側近として、彼女を直接守る役割を担います。
つまり、セインティアは単に女性版の青銅聖闘士という意味ではありません。アテナに仕えるという独自の立場と使命を持った戦士なのです。
翔子と響子はどんな姉妹なのか本作の中心にあるのが、妹・翔子と姉・響子の関係です。
響子は妹思いの優しい性格で、翔子にとって憧れであり、大切な家族でもあります。しかし、姉妹には邪神エリスに関わる宿命が待ち受けていました。
エリスの依り代となる運命を背負っていた翔子を救うため、響子は身代わりとなります。その結果、響子は邪神の復活に利用される存在となり、姉妹は敵と味方という残酷な立場に引き裂かれていきます。
ここで重要なのは、翔子の戦いが単純な敵討ちではないことです。彼女は邪神を倒すだけでなく、敵側に取り込まれた姉を取り戻そうとします。
姉を救いたい気持ちと、アテナを守る聖闘少女としての使命。この二つが衝突することが、物語に大きな葛藤を生み出しています。
城戸沙織はなぜ重要なのか城戸沙織は、グラード財団の総帥であり、その正体は戦いの女神アテナです。
本編では星矢たち青銅聖闘士を導く存在として知られていますが、『セインティア翔』では、アテナとして目覚めたばかりの沙織自身の葛藤や成長にも焦点が当てられています。
神としての使命を受け入れながら、人間としての感情も持ち続ける沙織。その姿は、戦士たちに守られるだけの存在ではなく、自ら決断し、戦いに向き合う女神として描かれます。
邪神エリスの正体と目的邪神エリスは、アテナによってかつて封印された存在です。ギリシャ神話に登場する不和・争いの女神をモチーフとし、本作では人間の憎しみや争いを広げようとする強大な敵として登場します。
エリスは、翔子を自らの依り代にしようとしますが、響子が身代わりとなったことで、彼女と深く結びつくことになります。
物語後半では、響子と融合したエリスが強大な力を得て、争いの種である「イヴィル・シード」をまき散らします。
したがって、エリスとの戦いは単なる神と聖闘士の力比べではありません。大切な姉の身体と運命を取り戻すための戦いでもあります。
【人物・時系列相関表】聖闘士星矢本編とのつながりと主要キャスト
『セインティア翔』を理解するうえで欠かせないのが、登場人物同士の関係と本編との時系列です。
主要人物と声優の関係一覧アニメ版では、若手からベテランまで幅広い声優陣が参加しています。特に姉妹役を担当する鈴木愛奈とM・A・Oの配役は、作品を象徴するキャスティングです。
このほか、シャカ役の三ツ矢雄二、ムウ役の山崎たくみ、魔鈴役の喜多村英梨、邪精霊アテ役の立花理香、エモニ役の高野麻里佳など、多彩な出演者が作品を支えています。
聖闘士星矢本編との時系列は?『セインティア翔』は、星矢たちの物語が終わった後を描く続編ではありません。
位置づけとしては、銀河戦争の開催前夜から聖域十二宮での戦いに至る時期を中心に、本編と並行して進む物語です。
本編では星矢たち青銅聖闘士の戦いが中心になりますが、その裏側で沙織を守るために活動していた少女たちの戦いが、もう一つの視点から描かれています。
この構成によって、従来の『聖闘士星矢』では描かれなかったアテナの周囲の出来事や、黄金聖闘士たちの別の側面が補完されています。
【原作漫画全16巻と2026年最新情報】memories完結で何が変わった?
久織ちまきが描いた原作漫画の歩み原作漫画は、車田正美が原作を担当し、久織ちまきが作画を手がけています。秋田書店の『チャンピオンRED』で2013年から2021年まで連載され、チャンピオンREDコミックスから全16巻が刊行されました。
本編の設定や登場人物を受け継ぎながら、翔子という新しい主人公を中心に物語を組み立てたことが特徴です。
星矢たちの物語を単純になぞるのではなく、既存の世界観に新たな登場人物と視点を加えています。特に、沙織の内面や黄金聖闘士たちの行動の背景など、本編を別角度から楽しめる要素が盛り込まれています。
秋田書店の作品情報でも、全16巻の刊行が確認できます。
2022年開始の『memories』とは?『聖闘士星矢 セインティア翔 memories』は、2022年に『チャンピオンRED』で連載が始まった番外編です。
本編では描き切れなかった聖闘少女たちの姿に焦点を当て、翔子たちの修行時代や見習い時代など、これまで詳しく語られてこなかった過去を掘り下げています。
単なる後日談というより、登場人物たちの背景を補完する作品として位置づけると理解しやすいでしょう。
2026年3月19日に最終回、6月19日に最終巻発売2026年3月19日発売の『チャンピオンRED』5月号で、『memories』が完結しました。
この完結は、秋田書店の公式発表でも告知され、MANTANWEBやコミックナタリーなどの漫画・アニメ関連メディアも報じています。
加えて、秋田書店の商品情報によると、単行本の最終巻となる第2巻は2026年6月19日発売。価格は935円(税込)です。大幅加筆や描き下ろしに加え、単行本未収録の読み切りも収録されています。
つまり、2026年10月現在は雑誌連載だけでなく、単行本でも『memories』を最後まで読める状態です。
2026年の作品年表| 年・時期 | 出来事 | 作品上の意味 |
|---|---|---|
| 2013年 | 『チャンピオンRED』で連載開始 | 原作漫画のスタート |
| 2018年12月 | アニメ配信開始 | 全10話の映像化 |
| 2019年 | アニメ放送・配信展開 | アニメ版の展開 |
| 2021年 | 原作漫画の連載終了 | 全16巻の物語が完結 |
| 2022年 | 『memories』連載開始 | 聖闘少女たちの過去を補完 |
| 2026年3月19日 | 『memories』最終回掲載 | 雑誌連載が完結 |
| 2026年6月19日 | 『memories』第2巻発売 | 単行本も完結 |
【2018年アニメ版を解説】原作との違い・声優・配信情報
アニメ版の基本情報アニメ版は2018年に制作された全10話の作品です。アニメーション制作はGONZO、企画・製作は東映アニメーションが担当しました。
シリーズディレクターは玉川真人、シリーズ構成は高橋郁子、音楽は佐橋俊彦です。
星矢たち青銅聖闘士の物語と並行する形で、翔子と聖闘少女たちの戦いを映像化しています。
原作漫画とアニメの違い最も大きな違いは、物語を描くために使える時間です。
漫画は全16巻という長い構成で、翔子の修行、聖闘少女たちの関係、黄金聖闘士の動向、敵側の事情などを段階的に描けます。
一方、アニメは全10話。限られたエピソード数で姉妹の運命から邪神エリスとの決戦までを描くため、漫画と同じ密度で各人物の背景を掘り下げることは難しくなります。
公式エピソード紹介でも、第1話から姉妹の宿命が提示され、第5話では星矢との出会い、第6話以降では聖域の争いや十二宮をめぐる展開、第10話では翔子たちとエリスの最終決戦へと進んでいきます。
そのため、漫画でじっくり描かれる人物の心情や背景を重視する人には、原作のほうが満足度が高くなりやすいでしょう。
ただし、アニメ版は短い時間で作品の中心的な設定や主要人物を把握できる点が魅力です。原作とアニメをまったく別の物語と捉えるのではなく、漫画の物語を凝縮した映像版として見ると違いを理解しやすくなります。
アニメ版の配信情報【2026年10月29日現在】現在確認できる視聴先には、アニマックス、dアニメストア、ビデックスなどがあります。
配信・視聴サービスの確認情報
オンデマンド配信
2026年11月30日23時59分までの配信期間が掲載されています。
視聴契約・提供条件は要確認
見放題配信ページ
全10話の作品ページが掲載されています。
レンタル配信
全10話セット770円、2週間レンタルの掲載があります。
※各サービスの掲載内容に基づく情報です。料金、契約条件、配信期間は変更される場合があります。
アニメを初めて見る場合は、全10話を一気に視聴して人物関係と物語の大筋を把握し、その後に原作漫画を読む方法がおすすめです。
【評判と見どころ】セインティア翔が聖闘士星矢ファンに支持される理由
見どころ1:女性聖闘士を中心にした新しい物語『聖闘士星矢』シリーズの大きな特徴は、星座をモチーフにした聖衣や小宇宙、神話的な世界観、そして仲間との絆です。
『セインティア翔』は、その基本的な魅力を受け継ぎながら、女性聖闘士を物語の中心に置いています。
女性キャラクターが単なるサポート役ではなく、自ら修行し、敵と戦い、仲間を守る主体的な戦士として描かれる点が特徴です。
見どころ2:黄金聖闘士の新たな一面本編でおなじみのミロ、アイオリア、サガ、ムウなども登場します。
彼らは単なる過去作の人気キャラクターとして登場するだけではありません。邪神エリスの動向を察知し、それぞれの立場からアテナや聖域をめぐる戦いに関わります。
特に、本編の十二宮編で描かれた出来事を別の視点から眺められることは、長年のファンにとって大きな魅力です。
見どころ3:姉妹の絆を軸にしたドラマ翔子と響子の関係は、本作を単なるバトル漫画にとどめない重要な要素です。
姉を救いたい妹と、妹を守ろうとする姉。どちらも相手を思っているからこそ、二人の運命が交錯する場面には強い感情的な重みがあります。
神々の戦いという大きなスケールの中で、家族という身近な関係を描いていることが、作品独自の読み味につながっています。
実際の読者評価から見える魅力漫画レビューでは、久織ちまきの画力や、車田正美作品のキャラクター表現を意識した作画、既存シリーズとの設定上のつながりを評価する声が確認できます。
一方、アニメ版は全10話という短さから、原作の展開や人物背景を十分に味わいたい読者には物足りなさが残りやすい構成です。
漫画とアニメの評価を同じ基準で比較するよりも、漫画は物語の厚み、アニメは世界観を映像で体験する入口というように、媒体ごとの特徴を踏まえて楽しむのが適切です。
どんな人におすすめ?作品を選ぶ判断基準| 読者のタイプ | おすすめ度 | 理由 |
|---|---|---|
| 聖闘士星矢の本編ファン | 高い | 黄金聖闘士や沙織の別の側面を楽しめる |
| 女性主人公のバトル作品が好き | 高い | 聖闘少女たちが物語の中心 |
| 姉妹の人間ドラマが好き | 高い | 翔子と響子の関係が物語の軸 |
| 原作の設定を詳しく知りたい | 非常に高い | 全16巻で背景や展開を追える |
| 短時間で作品を知りたい | 高い | アニメ全10話で大筋を把握できる |
| 本編の星矢だけを追いたい | やや低い | オリジナル主人公と少女たちの物語が中心 |
『セインティア翔』の価値は、単に女性聖闘士を主人公にしたことだけではありません。
本編で描かれた出来事を否定したり、別の世界に置き換えたりするのではなく、同じ時間軸に存在していた少女たちの戦いを描いた点にあります。
星矢たちが地上の平和を守るために戦っていたとき、沙織の身辺を守るために活動していた少女たちもいた。その視点を追加することで、『聖闘士星矢』という作品世界に新たな奥行きを与えています。
加えて、2026年に『memories』が完結したことで、翔子たちの物語は本編だけでなく、彼女たちの過去を振り返る番外編まで含めて楽しめるようになりました。
これから読むなら、全16巻の本編を軸にし、続けて『memories』全2巻を読む方法が、登場人物への理解を深めるうえでおすすめです。
【聖闘士星矢セインティア翔に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:聖闘士星矢セインティア翔の原作漫画は全何巻ですか?
原作漫画は全16巻です。車田正美が原作、久織ちまきが作画を担当し、秋田書店の『チャンピオンRED』で2013年から2021年まで連載されました。
Q2:聖闘少女(セインティア)とは何ですか?
女神アテナの侍女であり、身辺警護を担う特別な女性聖闘士です。一般的な聖闘士とは異なる役割を持ち、アテナを直接守る存在として活動します。
Q3:翔子と響子は実の姉妹ですか?
はい。翔子は妹、響子は姉です。姉妹は邪神エリスの復活に関わる宿命に巻き込まれ、響子が翔子の身代わりとなったことで運命を大きく変えられます。
Q4:邪神エリスは誰に取り憑いていますか?
本作では、翔子の姉である響子がエリスの依り代となります。エリスは響子と融合し、強大な力を手に入れていきます。
Q5:アニメ版の翔子と響子の声優は誰ですか?
翔子役は鈴木愛奈、響子役と邪神エリス役はM・A・Oです。城戸沙織役は水瀬いのりが担当しています。
Q6:アニメは原作漫画の最後まで描いていますか?
アニメは全10話で、邪神エリスとの決戦を描いています。ただし、原作漫画全16巻と同じ情報量ではありません。登場人物の背景や物語の細部まで楽しみたい場合は、漫画版を読むことをおすすめします。
Q7:『セインティア翔 memories』はいつ完結しましたか?
2026年3月19日発売の『チャンピオンRED』5月号で最終回が掲載されました。単行本の最終巻となる第2巻は、2026年6月19日に発売されています。
Q8:セインティア翔は本編の続編ですか?
いいえ。星矢たちの戦いが終わった後の物語ではありません。銀河戦争前夜から聖域十二宮での戦いにかけて、本編と並行する時間軸で展開するスピンオフです。
『聖闘士星矢 セインティア翔』は、女神アテナを守る聖闘少女たちの戦いを描いた、シリーズの世界観を広げる公式スピンオフです。
翔子と響子の姉妹愛、城戸沙織の女神としての成長、邪神エリスとの対決、そして黄金聖闘士たちの新たな一面。これらが本編と同じ時間軸の中で描かれることが、作品の大きな魅力です。
原作漫画は全16巻、アニメは全10話。そして2026年3月には『memories』が完結し、6月には最終巻も発売されました。
特に注目したいのは、『memories』によって、聖闘少女たちの戦いだけでなく、彼女たちが戦士になるまでの過去にも触れられるようになったことです。
アニメで作品に興味を持った人は原作漫画へ、すでに全16巻を読んだ人は『memories』へ。2026年は、翔子たちの物語を最初から最後まで楽しめる節目の年です。
『聖闘士星矢』の世界をもっと深く知りたい人にとって、本作は星矢たちの戦いの裏側にあった、もう一つの神話として読む価値があります。